西南学院高校の入試|専願入試の条件と前期との違い(令和9年度)

西南学院高校の専願入試には、「調査書の第3学年の評定の合計が36以上」という応募資格があります。お子さんの通知表を見て、「この数字に届くだろうか」と気になっている保護者の方は多いのではないでしょうか。

この記事では、学校の公式サイトと入学試験要項に載っている情報をもとに、2027年度(令和9年度)入試の専願入試と前期入試の違い、評定36の意味、届かないときに取れる道、過去3年間の合格最低点の読み方を順番に整理します。2026年10月時点の内容で、出願の申込は12月3日から始まります。

ひとつだけ先にお伝えします。評定36は「専願入試に出願するための条件」で、合格の目安として書かれた数字ではありません。この違いが、後半の話の土台になります。

専願入試と前期入試の違い(2027年度)

西南学院高校 専願と前期の違い

西南学院高校には、専願入試と前期入試があります。後期入試は、2017年度入試から廃止されています。要項と公式の入試ページでは「一般入試」「併願入試」という名称は使われていないため、この記事でも「前期入試」と書きます。

2027年度入試の違いを、要項の内容で表にまとめます。

項目 専願入試 前期入試
募集人員 約90名 約140名
応募資格 3つの要件をすべて満たす者(次の節で説明) 2027年3月に中学校を卒業見込み、または卒業した者
筆記の教科 国語・数学・英語(3教科) 国語・数学・社会・理科・英語(5教科)
配点 各100点満点 各100点満点
面接 あり(5名程度のグループ面接、約20分) なし
選考方法 筆記試験の成績と面接による総合評価 筆記試験の成績と調査書による総合評価

英語にはリスニングが含まれ、試験時間は55分です。国語・数学・社会・理科は各50分です。弁当は、専願・前期とも持参します。

専願入試の中には、「部活動推薦制度」もあります。公募制ではなく、学校が生徒の人物や活動の実績、学業の状況を認め、在籍している中学校との間で確認が交わされたうえで、中学校長の推薦を受けた生徒に適用される制度です。対象の部は、硬式テニス・バレーボール・ハンドボール・剣道(以上、男女)と、バスケットボール・硬式野球・ラグビー(以上、男子)です。該当しそうな場合は、まず中学校の先生に相談してください。

では、専願入試の応募資格にある「評定36」とは、どういう条件なのでしょうか。

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専願入試の応募資格は3つ

要項では、専願入試の応募資格は、次の3つのすべてを満たす者とされています。

  1. 2027年3月に中学校を卒業見込みであること
  2. 調査書の「各教科の学習の記録」の第3学年における各教科の評定の数値の合計が36以上であること
  3. 本校を第一志望とし、合格した場合には本校へ入学することを確約できること

ここで大切なのは、2つ目の評定が「第3学年の評定」だという点です。2年生までの評定を足すわけではありません。

36という数字は、調査書の様式に当てはめると分かりやすくなります。要項には教科数や評定の段階は書かれていません。ただ、学校の公式ページが中学校の先生向けに案内している福岡県私学協会の調査書(統一様式)では、「各教科の学習の記録」は9教科で、第3学年の評定は5〜1で記入します。この様式で数えると、合計の上限は45で、36は平均4にあたります。

3つ目は、合格した場合に入学を確約するという条件です。専願は、第一志望として出願し、合格したら入学することを約束する入試です。

この3つは、出願できるかどうかを決める条件です。評定の合計が36以上であることと、合格することは、別の話です。

では、評定の合計が36に届かないとき、ご家庭にはどんな道があるのでしょうか。

評定が36に届かないとき、取れる道

専願入試に出願するには、評定の合計が36以上であることが必要です。届かない場合は、要項の応募資格を満たさないことになります。

一方で、前期入試の応募資格には、評定の条件がありません。2027年3月に中学校を卒業見込み、または卒業した方であれば、応募資格は満たします。西南学院高校を受けたい気持ちがあるなら、前期入試という道があります。

そのとき知っておきたいのは、前期入試の中身です。

  • 筆記は国語・数学・社会・理科・英語の5教科、各100点で、合計500点満点です
  • 専願より教科が2つ多くなります。社会と理科の準備が必要です
  • 選考は、筆記試験の成績と調査書による総合評価です
  • 面接はありません

専願の「国語・数学・英語」に力を入れてきたお子さんでも、前期では社会と理科が加わります。専願と前期のどちらで受けるかは、評定だけでなく、5教科の筆記にどれだけ時間をかけられるかも合わせて考えることになります。専願は第一志望の学校に入学を確約する入試で、前期とは性格が違います。お子さんの気持ちとあわせて、ご家庭で話し合ってみてください。

なお、前期入試の試験日は専願より遅い2027年2月12日です。専願の応募資格に届くかどうかが決まる第3学年の評定は、中学校の成績で決まりますので、学校の先生と見通しを共有しておくと安心です。

専願と前期は、別々の入試のように見えます。実は、両方を受けた人の扱いについて、要項に一文があります。

専願と前期の両方を受けたときの扱い

要項には、次の趣旨の記載があります。前期入試を受けた受験生が専願入試も受けている場合、前期入試の選考で合格点に達していないときに限って、国語・数学・英語の3教科について、専願入試と前期入試の得点を比べ、高いほうの得点を使って、もう一度選考する、という内容です。あわせて、これによって前期入試だけを受けた受験生が不利になることはない、とも書かれています。

この一文から読み取れるのは、専願入試を受けた受験生が、前期入試も受けることがある、という点です。前期入試の選考で使う得点が、専願の得点と比べられる場合があることも分かります。

ただし、「専願で不合格だった場合に前期を受けられる」と、要項に直接書かれているわけではありません。実際の流れや手続きは、このあと「学校や中学校に確かめておきたいこと」の節で、確認する項目としてまとめます。

ここまでは入試の仕組みでした。次は、実際の数字を見てみましょう。

過去3年間の入試状況と数字の読み方

学校の公式サイトには、過去3年間の入試状況が載っています。年度は入試年度です。専願入試から見ていきます。

入試年度 募集定員 志願者数→合格者数 合格最低点
2024 約70 186名→97名 216点
2025 約90 173名→109名 217点
2026 約90 219名→109名 222点

専願入試の合格最低点には、面接点が含まれています。

前期入試です。

入試年度 募集定員 志願者数→合格者数 合格最低点
2024 約160 453名→340名 285点
2025 約140 311名→260名 280点
2026 約140 397名→302名 308点

この表を読むときに気をつけたい点が4つあります。

1. 専願の最低点は「何点満点中」かが分からない

専願入試の筆記は、国語・数学・英語の各100点で、300点満点です。合格最低点にはこれに面接点が含まれますが、面接の配点は、要項と公式の入試ページには載っていません。そのため、専願の216〜222点を「満点の何割」と読むことはできません。前期入試は5教科の筆記で500点満点と読めます。

2. 載っているのは志願者数と合格者数

表には受験者数がありません。志願者数と合格者数があるだけです。志願者数に対する合格者数の割合は、計算で出せます。専願が2024年に52.2%、2025年に63.0%、2026年に49.8%。前期が2024年に75.1%、2025年に83.6%、2026年に76.1%です。ただし、これは倍率ではありません。実際に受験した人の数が分からないためです。

3. 最低点は年度で動く

専願の最低点は216点、217点、222点と、3年で6点動きました。前期は285点、280点、308点で、3年のなかで28点の差があります。募集定員や志願者数も年度ごとに変わっています。過去の最低点は、これから受ける年の「合格ライン」ではありません。

4. 「最低点」は合格者の中の最も低い点

合格最低点は、合格した人のなかで最も低かった点数です。この点数を取れば合格できる、という保証ではありません。専願の場合は、面接点が含まれる点にも注意が必要です。

数字の見方が分かったところで、実際の日程と費用を見ておきましょう。

日程と費用

2027年度入試の日程は次のとおりです。

項目 専願入試 前期入試
インターネット申込・試験料の支払い 2026年12月3日(木)9:00〜2027年1月22日(金)15:00 2026年12月3日(木)9:00〜2027年2月8日(月)15:00
調査書の提出(中学校がWebで) 2027年1月20日(水)9:00〜1月22日(金)16:00 2027年2月4日(木)9:00〜2月8日(月)16:00
試験日 2027年1月26日(火) 2027年2月12日(金)
合格発表 2027年1月29日(金)午前9時 2027年2月16日(火)午前9時
入学申込金の締切 2027年2月5日(金)15:00 2027年2月24日(水)15:00
施設拡充費の締切 2027年2月5日(金)15:00 2027年3月23日(火)15:00

調査書は、保護者ではなく中学校がWebで提出します。願書の出し方や調査書の依頼の時期は、中学校の先生に早めに聞いておきましょう。

合格発表は、学校ホームページの特設サイトで、受験番号と生年月日を入力して確認します。合格者にだけ合格通知書が郵送されます。校内の掲示や、電話での問い合わせへの対応はありません。追試験は予定されていません。専願の合格者には、2月6日(土)に保護者同伴の専願合格者説明会、3月9日(火)に生徒のみの専願合格者登校日があります。入学説明会は3月19日(金)です。

費用

  • 入学試験料:20,000円(専願・前期とも。返金はありません)
  • 入学時納入金:入学申込金40,000円と施設拡充費250,000円(入学申込金は、納入後は返金されません)
  • 毎月の校納金(2027年度の1年生の予定額):4月〜1月は79,550円、2月〜3月は63,050円

毎月の校納金の内訳は、授業料38,500円(保護者負担軽減補助金500円を差し引いた額)、施設設備費12,500円、学友会・後援会費3,050円、林間学校費8,000円、同窓会入会金積立金1,000円、教材費・進路指導費16,500円です。1年生の4月分の納入時には、学友会・後援会入会金13,000円も必要です。行事の変更などに伴って、金額が変わることがあると要項に書かれています。

日程と費用が見えたところで、ご家庭でできる準備に移ります。

家庭で今から整えておくこと

専願と前期のどちらで受けるにしても、ご家庭で整えられることは、大きく2つあります。

1. 第3学年の評定を、日々の学習で整える

専願入試の応募資格は、第3学年の評定の合計で決まります。まずは、お子さんの今の通知表の評定を、保護者の方も一緒に見ておきましょう。評定の高い教科、伸ばしたい教科が見えてきます。そのうえで、定期テストや提出物など、評定につながる日々の取り組みを整えていきます。

評定は、中学校の先生が付けるものです。ご家庭が点数を直接動かすことはできませんが、授業の復習や提出物の期限を守る習慣は、家庭で支えられます。

2. 入試の筆記試験の力も、同時に整える

評定とは別に、入試当日の筆記試験があります。専願は国語・数学・英語、前期は5教科です。どちらの入試でも、評定を整える勉強と、筆記試験の勉強は、重なる部分が多くあります。過去の問題に取り組む時期は、【高校受験対策】過去問にはいつから取り組む?上手な過去問の活用方法も参考になります。

中学生は、部活動や学校行事と両立しながら勉強を進めます。「評定と筆記の両方を、どう並行して整えるか」は、ご家庭だけでは決めにくいところです。九州家庭教師協会の中学生コースの内容と料金では、お子さんの学習状況に合わせた進め方を案内しています。福岡県にお住まいの場合は、福岡県の対応エリアから、お住まいの地域をご確認いただけます。

中学2年生のご家庭は、第3学年が始まる前に、苦手な教科を洗い出しておくと、評定を整える時間を確保しやすくなります。

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最後に、この記事では分からなかったことを整理します。

学校や中学校に確かめておきたいこと

要項と公式の入試ページを読んでも、はっきりしなかった点があります。出願の前に、次の点を学校や中学校の先生に確かめておくと安心です。

  • 評定の合計36を、第3学年のいつの時点の評定で数えるか
  • 評定の合計が36に届かない場合の扱い(特例の有無など)
  • 専願入試で不合格だった場合に、前期入試を受けるときの手続きと、得点の扱いの具体的な流れ
  • 公立高校の入試との関係(第一志望の考え方、日程の重なりなど)
  • 専願入試の面接の配点と、評価の観点
  • 前期入試で調査書がどのように評価されるか

学校への問い合わせ先は、西南学院中学校・高等学校の事務室(092-841-1317)です。受付は土日祝を除く午前9時〜午後4時で、12月25日〜1月4日は年末年始休業です。中学校の進路指導の先生にも、あわせて相談してください。説明会やオープンキャンパスの予定は、学校の公式サイトで最新の案内をご確認ください。

まとめ

西南学院高校の2027年度(令和9年度)入試について、整理しました。

  • 専願入試は約90名で、国語・数学・英語の筆記と面接があります。前期入試は約140名で、5教科の筆記があり、面接はありません
  • 専願の応募資格は、第3学年の評定の合計が36以上であることなど3つです。これは出願のための条件で、合格の目安ではありません
  • 評定が36に届かなくても、前期入試の応募資格には評定の条件がありません。専願とは試験の中身が違うため、5教科の筆記の準備も含めて考えます
  • 過去3年間の合格最低点は、専願も前期も年度で動いています。専願の最低点には面接点が含まれ、面接の配点は要項と公式の入試ページには載っていません
  • 迷う点は、学校と中学校に早めに確かめておきます

専願入試の試験日は2027年1月26日、前期入試は2月12日です。日程や条件は年度によって変わることがあります。出願の前に、学校の公式サイトの最新の入学試験要項をご確認ください。

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