「授業が速く感じる」「宿題が終わらず、毎週ばたばたしている」「テストが返ってくるたびに、子どもの表情が曇る」。英進館に通うお子さんのことで、そんな場面に心当たりはありませんか。同じ悩みで情報を探している保護者の方に向けて、この記事を書きました。
先にお伝えしたいのは、「ついていけない」は、塾の側の問題でも、ご家庭の側の問題でもなく、お子さんの学年・科目・時期が重なって起きている一つの「状況」だということです。状況が分かれば、手を打つ順番も見えてきます。
この記事では、英進館の公式サイトで確認できる範囲の仕組みを手がかりに、保護者がどの順番で何を確認するとよいかを整理します。ただし、順番を入れ替えると遠回りになりやすい場面があります。その分かれ目は、最初の章の終わりでお伝えします。
「ついていけない」とは、何が起きているのか

「ついていけない」の中身は、ご家庭によって違います。考えられる場面は、大きく5つに分けられます。
- 進度:授業のスピードが速く感じる。基礎に戻りたいが時間がない
- 宿題:宿題が終わらず、次の授業の準備が整わない
- クラス:上のクラスを目指したい、今のクラスで自信をなくしている
- テスト:点数が思うように出ない。結果を見て本人が萎縮している
- 気持ち:塾に行きたがらない。意欲が下がっている
どれに近いかで、最初に確認する先が変わります。宿題なら「量と順番」、進度なら「どの単元でつまずいたか」、気持ちなら勉強の話より前に本人の話です。
ここが最初の分かれ目です。保護者の推測だけで原因を決めて動くと、本人の本音とずれたまま対策を進めることになりがちです。まず確認したいのは、塾の仕組みでも他の塾の情報でもなく、お子さん本人の話です。
聞くときは「どこが分からないの?」と聞くより、「今の塾で、いちばんしんどいのはどんな時間?」のように場面を聞くほうが答えやすくなります。授業中なのか、宿題の最中なのか、テストが返ってきた時なのか。場面が分かれば、上の5つのどこに近いかが見えてきます。
本人の話が聞けたら、次は相談先です。その前に、英進館の仕組みを確認しておきましょう。
関連記事:集団塾の授業についていけない!そんなお悩みの原因と対処方法4選
「うちの子にも当てはまる?」と思ったら
指導内容と料金はコースページにまとめています。九州7県は当会が、それ以外の地域はグループの全国家庭教師協会が対応します。
まず確認したい英進館の仕組み
ここからは英進館の公式サイトの説明による(2026年10月時点)内容です。運用は学年・教場で異なる場合があるため、気になる点は教場に確認してください。
| 確認したいこと | 公式サイトの説明 |
|---|---|
| 部門 | 幼児部、小学部、中学部、中高一貫部、高等部、個別指導などがある |
| クラス | 入塾時のテスト成績で、実力に応じたクラスが決まる。学期ごとの公開テストの成績が優秀であれば、上位クラスへ編入できる |
| 公開テスト | 入塾を検討している人以外も、テストのみ受験できる |
| 入塾の流れ | 資料請求、公開テスト、個別カウンセリング、申込、授業開始。担任制の説明がある |
| 中学部・小学部 | 中学部・小学部とも学年別のクラス。どちらのページにも、学習習慣の定着を図る旨の記載がある。保護者向けに保護者ポータル(eica)がある |
この表から、保護者が使える手がかりは3つあります。
1つ目は、クラスは公開テストで見直される仕組みがあることです。学期ごとの公開テストの成績が優秀であれば上位クラスへ編入できる、と説明されています。今のクラスの位置づけや今後の見通しは、教場で確認できます。
2つ目は、担任制があり、勉強の仕方は担任や各教科の先生に質問・相談してよいとされていることです(福岡の中学部の通塾案内)。相談の窓口はすでにあります。
3つ目は、英進館自身が、集団授業と個別指導の組み合わせを案内していることです。個別指導のパスカルには「集団授業併用コース」があり、集団授業と個別指導を組み合わせて、苦手科目・単元の弱点補強を行うと説明されています。
自習室、面談、宿題の量、補習などの運用は、学年や教場によって異なることがあります。気になる点は、次の章の相談の中で聞いてみてください。
では、その相談をどう進めるか。次の章で具体的に見ていきます。
次の一手は、担任・教場への具体的な相談
お子さんの話を聞いたら、担任や教場に相談します。このとき「ついていけないようです」とだけ伝えないことが、大事な点です。漠然とした相談は、漠然とした答えになりやすいからです。
相談の前に、次の3点をメモしておくと話が早く進みます。
- どの科目・どの単元か:「算数全体」ではなく「割合の文章題」のように絞る
- いつからか:新学期から、夏期講習から、特定のテストの後から、など
- 本人は何と言っているか:お子さんの言葉をそのまま書き留める
そのうえで、たとえば次のように聞いてみてください。
- 宿題のうち、優先して取り組むものはどれか
- 授業で扱った内容のうち、今の時期に復習すべき単元はどこか
- 公開テストの結果から見て、苦手な単元の傾向は何か
- 補習や質問の機会は、どのような形で使えるか
- 集団授業と個別指導を組み合わせる場合の選択肢は何か
中学部の通塾案内では、座席の希望も担任に申し出る形になっています。授業を受ける環境で気になることがあれば、あわせて伝えて構いません。欠席が重なって内容が抜けている場合、中学部では授業宿題予定表で当日の授業内容と宿題を確認できると公式に案内されています。
相談は、責めるためでも謝るためでもなく、情報を集めるためのものです。持ち帰った情報をもとに、次は家庭でできることを見直します。
家庭での量と順番を見直す
塾の予定を変える前に、ご家庭でできることがあります。1週間の学習の「量」と「順番」の見直しです。
宿題を「出されたものから順に」こなしていると、時間が足りない週は後ろのものが終わらず、準備が整わないまま次の授業を迎えます。順番を決め直すのが近道です。
- 優先順位を担任に聞いて決める:前の章のとおり、宿題のうちどれを優先するかを担任に聞き、家庭で順番を決めます。全部を同じ重さで終わらせようとしないことが、最初の工夫です
- 復習のタイミングを決める:授業の当日か翌日に短く見直すと、次の授業までに溜まる「分からない」を減らしやすくなります。「授業の日の夜に10分」のように、決まった時間に短く行うほうが続けやすくなります
- 休む時間を削らない:宿題が終わらないからと、寝る時間や食事の時間を削ると、翌日の学校生活にしわ寄せがいきやすくなります。毎日のリズムが保てているかも見直しの対象です
量と順番を整えても、特定の単元がつまずきのまま残る場合は、その部分を「補う」選択肢を考えます。
苦手単元を補う選択肢
「集団授業のペースにはなんとか合わせている。でも、あの単元だけが残っている」。そんなときは、塾を変える前に、苦手単元だけを別の枠で補う方法があります。選択肢はいくつかあり、優劣はありません。お子さんの性格、ご家庭の予定、費用の考え方で選べます。
| 選択肢 | 向いている場面 | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| 英進館の個別指導(パスカルなど) | 塾の中で完結させたい | 対象学年、開講する教場、費用 |
| 他の個別指導塾 | 通塾の曜日や場所を選びたい | 塾の予定との重なり、費用、送迎 |
| 家庭教師の併用 | 自宅で、苦手単元に絞って1対1で見てほしい | 指導の範囲、教師との相性、塾の宿題との役割分担 |
パスカルは、公式サイトの説明では1対1または1対2の指導で、集団授業併用コースの対象は小学生・中学生・高校生とされています。実施している教場や費用は、教場に確認してください。
家庭教師を併用する場合は、「塾の代わり」ではなく「塾の授業で残った部分を埋める役」にすると、役割が重なりません。塾の宿題の優先順位を決める、止まった単元だけをさかのぼって確認する、といった使い方です。九州家庭教師協会の中学生コース・小学生コースの内容は各ページで、福岡県内の対応エリアはこちらでご確認いただけます。
どの選択肢でも、始める前に「何のために使うか」を一言で決めておきます。「割合の文章題を、次の公開テストまでに」のように単元と期限を決めると、続けるか見直すかの判断もしやすくなります。
関連記事:個別指導塾・家庭教師を「使って」成績アップ! 〜個別指導の有効な使い方〜
転塾を考えるときに確認したいこと
相談し、家庭の量と順番を整え、補う選択肢も試したうえで、環境そのものを変えたいと考える方もいます。転塾は選択肢の1つです。今すぐ変えるべきとも、続けるべきとも言えません。お子さんの様子とご家庭の事情で決める話です。
1. 今の契約を確認する
退塾やコース変更、休塾の手続きは、教場に確認し、お手元の契約書もあわせて見直します。
契約については、学習塾・家庭教師に共通の制度があります。消費者庁の説明では、学習塾や家庭教師は、期間が2か月を超え、入学金・教材費なども含めた契約金の総額が5万円を超える場合に「特定継続的役務提供」の対象になります。対象になると、法律で決められた書面を受け取った日から8日以内のクーリング・オフと、その期間が過ぎた後も将来に向かって契約を解除できる中途解約の制度が使えます。中途解約のときに事業者が請求できる損害賠償などの額には、上限が決められています。
ただし、ご自身の契約が対象かどうかは、契約書で確認してください。分からない点は、契約先や消費生活センターなどの公的な窓口に問い合わせるのが確実です。
2. 新しい環境を体験で確認する
次の塾や家庭教師を決める前に、体験で見たいのは、お子さんが「分からない」と言いやすい雰囲気かどうかです。授業の感想は、お子さん自身に聞いてください。
3. 時期を考える
学年の区切りや試験の前後など、変えやすい時期と変えにくい時期があります。
関連記事:【今の塾は意味がないと思ったら】転塾のタイミングはいつがベスト?成功させるポイントは?
まとめ:保護者が確認したい順番
「英進館についていけない」と感じたとき、保護者の方が確認したい順番は次の5つです。
- 本人の話を先に聞く:どの場面がしんどいかを、場面で聞く
- 担任・教場に具体的に相談する:科目・単元、いつから、本人の言葉を伝える。自習・補習・面談・宿題の扱いも、ここで聞く
- 家庭学習の量と順番を整理する:優先順位を担任に聞き、復習のタイミングを決める
- 苦手単元の補習を検討する:英進館の個別指導、他の個別指導、家庭教師の併用から、目的に合うものを選ぶ
- 転塾は契約を確認してから考える:契約書と消費者庁の情報を確認し、体験で本人の感想を聞く
番号が大きい手ほど、あとで戻しにくくなります。転塾や併用は、本人の話と教場の情報がそろってからでも遅くはありません。
「ついていけない」と感じるのは、お子さんが取り組んでいるからこそ起きている面もあります。結果の話をする前に、まず「どこがしんどい?」と聞くところから始めてみてください。苦手単元を補う方法の1つとして、中学生コース・小学生コースと福岡の対応エリアもご覧ください。
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記事の内容がお子さんに当てはまるかは、答案とノートを見ないと分かりません。1対1の家庭教師なら、つまずいている単元を特定し、次のテストまでの進め方まで一緒に決められます。
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