夏休みも終わり、新学期も始まりましたが、お子様の勉強の様子はいかがでしょうか?この時期に多く頂くのが「うちの子は集中力がなくて…」「集中力がなく、家でもほとんど勉強していない」というお困りの声です。
夏休み明けで一気に勉強するモードに心身を持っていくのが難しいというのもありますし、残暑の中部活をして、家に帰ってくる頃には勉強に向かう力が残っていないのかもしれません。
今回は小さな工夫でグンと効果の出る、「集中力の伸ばし方」をお伝えします!
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小さな工夫でグンと効果が出る集中力の伸ばし方
集中力の伸ばし方 1. 机の前に余計なものを置かない
お子様が学習する環境には本当に必要なものしか置かないようにしましょう。ゲーム機やスマートフォンは厳禁です。
カリフォルニア大学アーバイン校の研究によると、人が集中している間に邪魔が入ると、再び集中するまでに23分もの時間がかかってしまうという結果が出ています。
できるだけ、集中を削ぐようなものは勉強する環境には入れないということです。
たとえば、勉強時間だけ余計なものをしまっておく片づけ箱をお子様の部屋に置いておくのもいいかもしれません。
また、以下の研究からは、現代人が集中力を維持できる時間はどんどん短くなったことが示されています。これは単純に見るべきものが多くあるというのもその要因の一つ。
そういった意味でも、その時間に本当に必要な物だけ机に置くというのは重要になります(英語の勉強の時間なのに数学の問題集が机の上にあるというのもNGですね)
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集中力の伸ばし方 2. 勉強する順番を見直す
集中力を発揮できるかどうかとやる気は密接な関係があります。やる気があるからこそ何かに集中できるのです。
勉強もいきなり苦手科目やレベルの高い難問から始めるのではなく、得意科目から始めてみたり、苦手科目であれば、問題のレベルを少し下げてみるという工夫をすることで上手くやる気を引き出せる場合があります。
「できた!」という小さな成功体験を積み上げていく事で、お子様にとっては自信にもなり、やる気にもつながります。
保護者の方の中にも学生時代、好きな科目や得意種目には積極的に頑張っていたという経験はあると思います。できるからこそ、自信になり、勉強にも積極的になれるのです。
また苦手な科目は脳がフレッシュな午前中に取り組んでしまうというやり方も有効です。
参考記事:勉強のプロが教える自宅学習を成功させるための効率的な勉強法
集中力の伸ばし方 3. 水をこまめにとる
脳の約80%は水でできています。
イースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学の研究によると、「知的作業の集中前に500mlの水を飲んだ人は14%も反応時間が速くなった」という結果が出ています。
これからは秋になり、夜は空気も乾燥しやすくなるので、お子様がこまめな水分補給をできるように積極的にサポートしてあげてください。
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集中力の伸ばし方 4. 自分の日頃の姿勢を見直す
ここからは少し耳の痛い話かもしれませんが、私たち大人の姿勢はどうでしょうか。お子様が勉強している横で自分のスマホが鳴ったらすぐに手にとったりしていないでしょうか?「集中しようとしている子供の良いお手本」になれているでしょうか?
もちろん、日々の中でゆっくりする時間であったり、家の中でも家事や食事の支度など、やらねばならないことが多くありますが、時には自分の姿勢を見直してみるのもいいかもしれません。
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効果が出る集中力の伸ばし方まとめ
集中力を高めるためには、まず学習環境を整えることが重要です。不要な物を机の上に置かず、ゲーム機やスマートフォンなどの誘惑を遠ざけることで、集中力を維持しやすくなります。
次に、勉強する順番を工夫しましょう。得意科目から始めることで自信をつけ、苦手科目にはレベルを下げるなどの配慮をすると効果的です。
さらに、水分補給も欠かせません。脳のパフォーマンスを最大限に引き出すためにはこまめに水を飲むことが推奨されます。
最後に、大人自身の姿勢も見直し、お子様の良いお手本となるよう心がけることが大切です。これらのポイントを実践し、集中力を養う環境を整えていきましょう。