日本史の正しい勉強法は?定期テストも受験対策もこれで必ず成績アップ!

「日本史の勉強が苦手で、どうしても点数が伸びない…」「暗記することはできるけど、テストになると覚えたことが出てこない…」そんな悩みを抱える中学生・高校生のために、日本史の正しい勉強法を徹底解説します。

日本史は暗記科目と言われがちですが、単に用語や年号を覚えるだけでは成績は伸びません。しっかりとした理解と効果的な勉強法を実践することで、定期テストでも受験でも確実に成果を上げることができます。

この記事では、日本史で点数が上がらない原因から、点数が取れるようになる勉強法、さらには定期テスト対策や入試対策の具体的な方法まで詳しくお伝えします。
読むことで、あなたの日本史の成績が確実にアップするはずです。それでは、さっそく見ていきましょう!

日本史で点数が上がらない原因

日本史の点数が伸びない男子高校生

日本史で点数が上がらない理由にはいくつかの共通点があります。まず、単に用語や単語を暗記するだけで理解がともなっていない場合です。歴史の流れや因果関係を理解していないと、テストで問われる複雑な問題に対応できません。

また、勉強の方法や時間が不十分であったり、計画的な学習ができていないことも原因となります。
さらに、アウトプットを怠ることも成績向上の妨げになります。覚えるばかりで知識を実際の問題に適用する練習をしないままだと、いざテストや受験になった時に学んだことを活かすのが難しくなります。

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日本史で点数が取れるようになる勉強法

定期テスト対策の場合

定期テスト対策では、教科書やノートをしっかり読み込み、基本事項を確実に押さえることが重要です。以下のポイントを押さえて学習を進めましょう。

教科書の読み込み

教科書は日本史の基礎が詰まっています。下記の「日本史を学習する上でのポイント」にも書いたように大枠を掴んでから細部へを意識しながら、まずは教科書を読んでいきましょう。

1.最初はざっくりの理解でOK
最初はざっくリした歴史の流れがつかめれば大丈夫です。この段階では無理に覚える必要はないので、「その結果、どう変わったのか」という歴史の流れをつかんでおくこと大切です。

2.用語や年号の暗記
1が出来たら用語や人物名、年号などの暗記に入りましょう。暗記は見るだけではなく、書いたり声に出して覚えるようにしましょう。特に日本史は人物名が似通っている場合も多いので「この人は何時代の人で何をしたか」まで意識して覚えることが大切です。ここでも単語や人物名だけ覚えるのではなく、その人の生きた時代とその時代の流れをつかめているかが大事です。
テストや受験では事件名や人物名を時系列に沿って並び変えさせる問題も良く出題されます。

教科書を読み込む女子中学生

資料集やプリントにも目を通しましょう

授業の中で使った資料集やプリントにも目を通し、プリントに関しては今一度復習をしておきましょう。間違えた部分の覚え直しは完璧にできているかしっかり確認し、授業中に取ったノートなども見直して、教科書の理解の補足を行います。

テストの復習も忘れずに

テストが終わったら、その日の夜には復習をしましょう。翌日にもまたテストがある場合は時間をかける必要はないですが、24時間後には人は記憶の6割は忘れてしまうため、できるだけ早い復習が大切です。間違えた問題を見直し、しっかり復習することで次のテストや模試の点数を伸ばすことができます。

関連記事:解き直しでの復習が点数アップのカギ!プロが教える間違えた問題の復習のやり方

入試対策の場合

入試対策は、定期テスト対策よりも高度な知識と理解が求められます。具体的な勉強法としては以下のような方法があります。

過去問演習

過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や頻出分野を把握することができます。また、問題を解くことで実践力も身につきます。高校入試や大学入試では定期テストとは違い、資料を用いた問題なども出題されることがあります。過去問を解いておくことでそうしたちょっとひねった問題への対応力も身につきます。

過去問に取り組む受験生

論述や記述対策

大学入試では、大学によっては二次試験で論述や記述試験が課される場合があります。まずは教科書を解説や注釈などの細かいところまで丁寧に見ておきましょう。こちらも過去問などを利用して記述・論述式の問題はどのようなものが出るのか確認しておきましょう。600文字前後の長い論述が必要な場合は、解いてみた解答を学校の先生に添削してもらうようにしましょう。

誰かに説明してみよう

勉強した内容を誰かに説明することで、自分の理解度を確認することができます。説明することで、自分がどこを理解していないか、どこが曖昧なのかが明確になります。友人や家族に協力してもらい、説明する練習をしてみましょう。適当な相手がいない場合は誰かがいると仮定して説明してみましょう。歴史の流れとそれに関連する出来事や事件、人物の名前などは滞りなくスラスラ出てきますか?もちろん、言葉だけでなく、漢字の覚え間違いもないようにしておきましょう。

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日本史を学習する上でのポイント

大枠を掴んでから細部へ

日本史を学ぶ際には、まず大きな流れを掴むことが重要です。全体像を把握した上で、細部の知識を積み重ねていくことで、理解が深まります。

歴史的な建造物

1.歴史の大まかな流れを把握する

まずは、日本史の時代区分や主要な出来事を大まかに把握しましょう。教科書の目次や年表を利用して、時代ごとの特徴や主要な事件を押さえます。教科書の目次や年表を利用し、時代ごとの主要な出来事や特徴を把握しましょう。また映像教材やYouTubeの歴史解説動画などを活用することで、ビジュアル的に歴史の流れを捉えることもできます。文字や表だけではあまり頭に入ってこないという人は映像も活用しながら大まかな歴史の流れを把握しましょう。

2.流れを掴んだら用語や年号を覚える

大まかな流れを把握した後は、具体的な用語や年号を覚えていきます。単に暗記するのではなく、歴史の流れの中でその用語や事件がどのような意味を持つのかを理解することが大切です。それがどのような背景で起こったのか、前後の出来事と関連付けて覚えるようにしましょう。ストーリーとして捉えることで、記憶が定着しやすくなります。

3.文化史を学ぶ

文化史も重要です。出題の比率は決して多くはありませんが、ここをしっかり押さえておくことで差をつけることが出来ます。文化史を学ぶ際には、具体的な人物や作品、建築物などを例に挙げると理解しやすくなります。例えば、平安時代の文化を学ぶ際には、源氏物語や寝殿造を取り上げてみましょう。

江戸時代の文化をイメージした写真

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定期的に継続して学ぶ

日本史の学習は、一夜漬けではなく、定期的に継続して行うことが重要です。毎日少しずつでも学習を続けることで、知識が定着しやすくなります。計画的に学習時間を確保し、習慣化することを心がけましょう。また学習した内容を定期的に復習することも大切です。特に1週間に1度は過去に学んだ内容を振り返る時間を設けましょう。

インプットだけでなくアウトプットも大事

知識を身につけるだけでなく、それを実際の問題に適用する練習が必要です。問題集や過去問を繰り返し解くことで、知識の定着度を確認できます。問題を解くことで、自分の弱点が明確になり、重点的に復習することができます。

とくに大学入試や高校受験を控えた受験生の場合は過去問の活用はマストです。 過去問を解くことで、実際のテストでどのような問題が出題されるかを把握できます。特に入試対策では過去問演習が不可欠です。過去問を解く場合は本番を意識して、時間を計って問題を解く練習をしましょう。時間内に解答する訓練を積むことで、試験本番でも焦らずに対応できるようになります。

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意味がない!日本史のNG勉強法

日本史のNG勉強法

暗記のみの学習

単に用語や年号を暗記するだけでは、実際のテストで点数を取ることは難しいです。理解を伴わない暗記は忘れやすく、応用力も身につきません。歴史の流れや因果関係を理解しながら学習することが大切です。暗記する際には、その用語や出来事がなぜ重要なのか、どういった背景で起こったのかを理解するようにし、教科書や参考書の説明を丁寧に読んでいきましょう。また、単語や年号を単独で覚えるのではなく、関連する出来事や人物と結びつけて覚えることで、記憶の定着が図れます。

志望校の出題傾向を確認しない

志望校ごとに出題傾向や頻出分野は異なります。過去問を解くことで、どの分野が頻出なのか、どのような形式で出題されるのかを把握し、出題傾向を掴むことが合格への近道です。過去問分析を基に、自分の弱点や得意分野を見つけ、頻出分野を重点的に学習することで効率的に得点を上げることができます。

関連記事:【高校受験対策】過去問にはいつから取り組む?上手な過去問の活用方法

アウトプットをおろそかにする

インプットばかりに集中し、アウトプットをおろそかにすることも避けるべきです。実際のテストでは、覚えた知識をどれだけ正確に引き出せるかが問われます。アウトプットの練習を怠ると、知識が定着せず、テストで得点を伸ばすことが難しくなります。アウトプットの例としては過去問や問題集もいいのですが、ポイントの部分でも紹介した、学習した内容の説明も効果的です。学んだ内容を誰かに説明することで、自分の理解度を確認することができます。友人や家族に協力してもらい、歴史の出来事や用語を説明する練習をしてみましょう。

まとめ

笑顔の女子中学生

日本史で高得点を目指すためには、理解を伴った学習と計画的なアウトプットが不可欠です。まず、歴史の大まかな流れを把握し、その後で具体的な用語や年号を関連付けて覚えることが重要です。文化史も含めた広範な理解を目指しましょう。定期的な学習を続けることが知識の定着に繋がり、インプットとアウトプットをバランス良く行うことがポイントです。

特に定期テスト対策では、教科書の読み込みやノートの活用、テスト後の復習が効果的です。入試対策では過去問演習と論述対策を徹底し、誰かに説明することで理解度を確認します。また、NGな勉強法として、暗記だけの学習や志望校の出題傾向を無視した勉強、アウトプットを怠ることは避けましょう。これらのポイントを押さえることで、日本史の学習は飛躍的に効果を上げることができます。

この記事を参考にして、ぜひ効率的で効果的な日本史の勉強法を実践してみてください。あなたの日本史の成績アップを心から応援しています!