小テストと定期テストは違う!点数が取れない勉強法を回避

中学生の学校で行うテストには大まかに2種類あり、授業の合間に出される比較的簡単な小テストと、中間テストや学期末テストといった定期テストがあります。
小テストでは90点や満点を取れても、定期テストになると平均点なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか?

ここでは、小テストと定期テストの性質の違いを通して、定期テストでもしっかり得点できる勉強法を解説していきます。

小テストとは?

小テスト対策に取り組む女子中学生

小テストは、学習内容の理解度や定着度を確認するための短いテストことです。通常、授業の一環として行われ、特定のトピックや単元に関する問題が出題されます。小テストの形式や内容はそれぞれで異なりますが、生徒が授業で学んだ内容を理解し、定着させるための手段として活用されています。

小テストの意味・役割

小テストは、学習過程の進捗を把握したり、自分の弱点や改善すべき点を特定するのに役立ちます。また、小テストには学習意欲を高め、定期的に復習する習慣を促す意味もあります。
小テストはやったらやりっぱなしではなく、自分の課題や弱点を細かく把握し、その復習を通して弱点の克服を行ってください。
小テストの内容はいずれも基本的かつ重要な内容になります。小テストの結果も内申点の評価に影響します。定期テストに比べて高得点を狙いやすいテストなので、しっかり対策して勉強へのモチベーションアップにつなげていきたいものです。

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定期テストで点数が取れない原因は?

テストの復習を怠たらない女子学生

小テストは瞬発力!定期テストは記憶力!

学校の授業というのは、段階を追って勉強を理解しているかどうかを判断する為に、教科書の基礎・基本を中心とした小テストが行われます。小テストは、現時点の授業内容の理解度を図るテストでもあるため、古い記憶を呼び起こし解くわけではないので、高得点が取れる生徒は多いのですが、定期テストは学期全体の範囲から出題されるテストのため、どうしても記憶に残っていない部分が多いほど、テストで失敗するといったことがあります。

小テストは瞬発力で何とかなることもありますが、定期テストはテスト範囲の勉強を記憶に定着させる事が重要です。そのため、勉強が苦手な子が定期テストで失敗しやすい理由は、記憶に定着させる作業が足りず、定期テストの準備期間中の勉強も思い出す作業から始めてしまうことにあります。このような勉強は非効率で、苦手科目となれば、既に分からなくなっている問題を理解するには、あまりにも時間が足りません。そのため、日々の勉強法に変化を与える必要性が出てきます。

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授業を真剣に受ける女子生徒

小テストの理解不足を解消して、「定期テストは点数が取れない」を回避!

定期テストで点数が取れない原因の一つとして、小テストの理解不足が挙げられます。小テストは定期テストに比べて範囲が狭く、詳細な内容を問う場合が多いため、その理解不足が後の定期テストにも影響を及ぼすことがあります。

この理解不足が生じる原因はさまざまです。例えば、授業中の集中力不足や教材への十分な理解が得られていないこと、宿題や復習を怠っていること、質問をしないなど、積極的な学習姿勢が欠けていることが考えられます。

原因と対応1.学習の積み重ねの不足

まず、小テストでの理解不足が生じる一因は、学習の積み重ねが不十分なことです。授業中に教科書や教材に集中できず、必要な情報を吸収することができない生徒がいます。これは、集中力の欠如や学習環境の問題、あるいは学習スタイルと教師のスタイルとの不一致などが原因として考えられます。

この場合は学習の習慣化が必要になります。学習の習慣化は日常生活に取り入れることが重要です。毎日少しずつでも学習に取り組むことで、知識やスキルを着実に積み重ねることができます。長期的な目標を設定し、その達成に向けて段階的に進んでいくことも大切です。目標達成までのステップを具体的に設定し、達成感を味わいながら着実に前進していきましょう。さらに、学習内容やスケジュールを計画的に管理することも重要です。予習や復習の時間を確保し、授業の内容をしっかり理解するために効果的な学習計画を立てましょう。これらの方法を組み合わせることで、効率的な学習が可能となります。

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積みかさねが不足している学生

原因と対応2.小テストへの準備不足

また、小テストへの準備不足も理解不足の原因となります。宿題や復習を適切に行わなかったり、教科書を読み返したり、問題集を解いたりする時間を十分に取らなかったりすることで、必要な知識や理解が不足してしまいます。さらに、小テストへの焦りや緊張が、正確な理解を阻害することもあります。

準備不足にならないようにするには、定期的な復習が不可欠です。授業後にすぐに復習を行うことで、学習内容を確実に定着させることができます。また、毎日少しずつでも復習を行うことで、テスト前の準備がスムーズになります。
さらに、問題演習も重要です。過去問や問題集を積極的に解くことで、テストでの問題形式や問題解決力を高めることができます。問題演習を通じて、自分の理解度や弱点を把握し、それに対処することができます。
また、授業前の予習も効果的です。教科書や参考書を予習することで、授業により深く理解することができます。予習を行うことで、授業に集中しやすくなり、理解度を高めることができます。

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自宅学習を頑張る学生

原因と対応3.積極的な学習姿勢の欠如

そして、積極的な学習姿勢の欠如も、小テストでの理解不足を助長します。質問をせずに疑問を抱えたままでいたり、授業や教材に対して消極的であったりすると、理解が不十分なまま次の内容に進んでしまいます。

積極的な学習姿勢を身につけるためにはまず目標設定が重要です。自分の目標ややりたいことを明確にし、それに向かって努力する意識を持ちましょう。目標が明確であれば、学習に対するモチベーションが高まります。次に、興味関心の醸成も重要です。学習対象に興味関心を持つことが大切です。興味を持てば学習への意欲も高まり、自然と積極的な姿勢が生まれます。

さらに、ポジティブな考え方を身につけることも大切です。失敗や困難に対してポジティブな考え方を持つことが重要です。挫折や失敗を経験しても、前向きに取り組むことで学習の意欲を維持できます。ポジティブな考え方は、学習の過程で自信を持ち、困難に立ち向かう力を養うのに役立ちます。

総じて、小テストでの理解不足は、学習環境や学習態度、学習方法など、様々な要因が絡んでいるため、個々の生徒に合った対策を立てる必要があります。常に積極的な姿勢で学び、自分の学習スタイルに合った方法で効果的に学習を進めることが、小テストでの理解不足を解消し、定期テストでの成績向上につながるでしょう。

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筆記用具のイメージ

小テストは最高の教材!

小テストを理解し、学習計画に役立てる

テスト範囲内の問題集を利用するだけでなく、行われた小テストを利用することで、定期テストまでの学習計画表も立てやすくなります。定期テスト前に、もう一度、小テストと同じ問題を解いてみましょう。以前は解けていたのにも関わらず解けなくなっている問題や、以前と同じ問題を間違える場合は、記憶に定着していない状態です。
そのため、自分の弱点が見つかれば、克服・対処することが出来るようにもなります。

記憶に定着させる勉強法は受験勉強にも効果的!

テスト前日の一夜漬けや、1週間の短期間で覚えようとする勉強方法は1点をアップする勉強方法ですが、記憶に定着させる勉強方法は日々の定期テストだけでなく受験勉強の10点や20点をアップさせる勉強法。また、小テストの活用は、日々の勉強の復習にも使える最高の教材にもなります。一度の良い点で自信を付けるのではなく、記憶に定着させ達成感のある勉強の為、効果的に利用することをおすすめします。

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テスト勉強を頑張る学生

最後に

中学生の定期テストは範囲も広く、出題される問題も小学生の頃の勉強よりも高度で難解な問題も増えてくるため、日々の勉強量だけでなく勉強の質も重要。記憶に定着させ忘れない勉強にするためにも、小テストで単元ごとに詰め込められた教材を有効活用していきましょう。