皆さん、最近本を何か読みましたか?
漫画や雑誌は読むけれど、文庫本やハードカバー、新書などの本はしばらく読んでいないなという人もきっと多いはず。
2017年8月1日に行われた「文部科学省にて子供の読書活動推進に関する有識者会議(第1回)」によると、
2016年時点で
小学生…4.0%
中学生…15.4%
高校生…57.1%
が本を全く読んでいないと回答しています。
別の調査データではこの結果と反比例するように高校生になるとスマホ利用率がぐんと上がります。
参考:文部科学省 第四次子供の読書活動の推進に関する基本的な計画
読書習慣の有無が子供の成績にも影響する
読書習慣の有無が子供の成績にも影響するという研究結果もあります。
読書と成績ということで言うと、何となく国語のような文系科目の成績に強い関係があるのではないかと思ってしまいますが、実際は文系科目だけでなく、数学などの科目の成績にも強い関係があります。実際によく本を読む子供は数学の成績も比例して良い傾向にあるようです。これは数学の問題文の中で読解力を求められるからに他なりません。
算数と数学で本当に必要なのは、言葉で表現れたことをイメージに変換して関係をつかむ力。何が問われているかを的確につかみ、答えを導き出す思考力です。 これはまさに読解力そのものなのです!
出典:PHPファミリー
「大学入試改革」という言葉を聞いたことはありますか?
大学入試において2020年度からセンター試験が廃止され、新しい入試制度(大学入学共通テスト)になるのですが、その中で数学科目は今までのセンター試験と比較して、長い条件文や会話文を読みとく読解力がより求められるようになるといわれています。
本で得られるもの、インターネットで得られるもの
もちろん、ネットを否定するつもりもありません。ただ「情報」を得るだけであれば、ネットで事足りることも多いでしょう。
僕自身、長い間IT業界にもいたので、ネットのいいところ、悪いところは理解しているつもりです。
本にあってインターネットにないものは「体系的な情報」であるとか「物語」だと思います。
ネットに転がっている情報はほとんどが断片的な情報です。一つの事柄に対して、1から10までをきれいに解説してあるサイトは少ないのではないでしょうか。
サイト1ページでは多くても6000文字程度。それと比べると、本にはいかに多くの情報があるのかがわかっていただけるかと思います。
読書の効果
成功している人になればなるほど、読書習慣があり、多くの本に目を通しているといわれます。
藤原和博さんの著書「本を読む人だけが手にするもの」によると、読書をするだけで5人に1人、上位20%の人材になれるのだとか。
(※「本を読む人だけが手にするもの」はものすごく読書しなきゃ!という気持ちにさせてくれます。ぜひ読んでみてください。)
またライフネット生命の創業者、出口治明さんも教養を手っ取り早く身に着けるには読書しかないと著書に書かれています。
一日のうちに本を読む時間を10分だけ作る
まずは純粋に興味のあるジャンルの本からでいいと思います。
また、これは個人的な好みもあるかと思いますが、紙媒体にこだわらずに電子書籍でもいいと思います。
(僕自身はもっぱら電子書籍派です。かさばらないし、汚れないし、紙より若干お財布に優しいので。。)
もちろんですが、読書に時間を割き過ぎたために勉強時間が確保できなくなり成績が伸びなかったという調査データも出ているのでそこは要注意。
無理のない範囲で読書習慣を身に付けていきましょう。