間違えた問題をそのままにしない!復習の徹底が成績アップの近道

学生の皆さん、復習しない勉強法は損!
夏休み前は、定期試験やテストが目白押しです。勉強が苦手な学生にとっては、これが試練の時期。しかし、テストで悪い点を取ったときこそ、間違いから学ぶチャンスです。間違えた問題をしっかりと復習し、どこで間違ったのかを分析して理解を深めましょう。このプロセスこそが、成長と理解力の礎となります。

テストや定期試験など、中学生や小学生のテストには教科の重要なポイントが組み込まれています。親に隠さずに、間違いを認めて向き合う勇気が、学びを加速させる秘訣です。
今回は理解力高めるための復習方法をお伝えします。

復習しない勉強法は損!

夏休み前のテストのイメージ

夏休み前は、定期試験やテストのオンパレード。
勉強が苦手な学生にとっては、苦しい日々が続いたことでしょう。返却されるテストでいい点が取れてないと、親御さんに見せない子供が多いといったことも聞いています。

しかし、この間違いだらけのテスト答案は、勉強を分かるようにするための重要なヒントが詰まっています。親にばれない様に机に隠すなどせずに、しっかり渡すことが勉強を分かるようにするためには大切だという事を伝えましょう。

そして、間違った部分を重点的に復習することで、理解力も高まります。間違えた部分をそのまま放置することが勉強の置いてきぼりを作る原因です。そのため、悪い点を取ってしまった事を気にするよりも、今出来ないことが出来るようになる勉強法がおすすめです。

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間違えた問題は繰り返し学習

家で復習に打ち込む中学生

勉強を理解する上で、繰り返す反復練習は重要となります。特に間違えた部分を強化する為にはなんどもチャレンジすることが重要であり、逆上がりや側転と一緒で、コツを掴むまで諦めずに何度も失敗することも大切です。

計算問題や漢字の読み書きといった勉強で基礎学力を理解し暗記するまでに、何度も似た計算問題を繰り返し解くことや、何度も同じ漢字を書いて覚えるといった問題も放置してはいけません。
解けるきっかけを見て見ぬふりをしている状況が苦手意識を作るきっかけにもなります。
繰り返しお子さんが努力し学ぶ姿を応援してあげるだけではなく、一緒になって勉強するのもお子さんが勉強に励む要因にもなります。

では、次から気を付ける復習のポイントを見ていきましょう。

関連記事:解き直しでの復習が点数アップのカギ!プロが教える間違えた問題の復習のやり方

間違えた問題の復習のポイント

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1. 問題の分析と分類

まずは間違えた問題を整理しましょう。テストで間違えた問題を科目ごとに分類し、どのような種類の問題や単元で間違えやすかったのかを把握します。
例えば数学での方程式問題や物理での運動方程式問題など、具体的な問題の分野や単元を把握するようにします。

2. 間違いの原因を特定する

次に間違いの原因を特定しましょう。なぜ間違えたのか、その原因を見ていきます。例えば単元そのものの公式や解き方が理解不足で理解が追いつかなかったのか、もしくはそれらは理解できていたものの、計算過程のミスなどのケアレスミスだのか、の公式を中途半端に覚えていて理解が十分ではなかったのかなど、具体的な間違いのポイントを見つけていきます。
もしケアレスミスが間違いの原因であれは「数学のケアレスミスをなくすには?原因と対策をプロが解説」のコラムが参考になるので、是非目を通してみて下さい。

また、「評定が決まる!学年末考査が「一年で最も重要なテスト」の理由とは?」も学年末テストの内容ではありますが、復習の大事なエッセンスが詰まっているので合わせてみてみてください。

関連記事:解き直しでの復習が点数アップのカギ!プロが教える間違えた問題の復習のやり方

3. 基礎からの再確認

基礎からの再確認

基本的な概念の復習: 問題を解く際に使用した基本的な公式や法則を再度確認し、理解を深めましょう。数学や物理などの科目では、問題解決に不可欠な基本的な公式や法則を確実に理解することが、高い成績を目指すための第一歩です。

問題を解くために必要な公式や法則を整理し、その意味と使い方を明確にします。数学では二次方程式の解法や因数分解、物理では運動方程式の各項の意味や相互作用を理解することが含まれます。
次に基本例題を解き直しましょう。理解したことがあっているのか、実際に演習を通して計算手順や理論の適用方法を確認します。これにより、問題解決の基礎を固め、確実に理解を深めることができます。

その後、基本的な例題をマスターしたら、応用問題に取り組みます。数学では応用問題において因数分解や方程式の応用、物理では現実の物理現象をモデル化し運動方程式を適用することが重要です。復習の過程で分からない点や疑問点が出てきたら、積極的に質問し、理解を深めていきましょう。

関連記事:基礎学力とは?今一度知っておきたい「基礎学力」の本当の意味と伸ばし方

4. 反復練習

確実に復習した知識を定着させるには反復練習が重要です。反復が学習においてなぜ重要なのか、忘却曲線の概念を数学を例にして説明しましょう。

数学の勉強で、新しい概念や問題解法を理解した直後は、その情報が記憶に新鮮であり、簡単に思い出すことができます。しかし、時間が経つにつれて、その記憶は徐々に薄れていきます。これをグラフとして示したものが忘却曲線です。

忘却曲線によれば、情報を学んだ直後はその多くを覚えていますが、時間とともに記憶は急速に減少します。例えば、数学の新しい公式や問題解法を学んだ後、数日経つとその内容がどんどん忘れられてしまうことがあります。忘却曲線で示されるデータによると人間は学習した20分後には、記憶したうちの42%を忘れてしまいます。記憶に対する対策を何もしないとこの忘れる状態はどんどん進み、24時間後には66%を忘れてしまいます。

この忘却曲線を打破し、情報を長期的に記憶に留めるためには、反復学習が非常に重要です。反復学習とは、学んだ内容を定期的に繰り返し復習することで、忘却曲線を緩やかにし、情報を長期記憶に定着させる学習方法です。

具体的には、新しい数学の公式や問題解法を学んだ後、その日のうちに復習し、数日後、数週間後と定期的に復習を行います。これにより、情報が脳にとってより重要なものとして認識され、忘却曲線が緩やかになります。また、反復学習を通じて、問題解決に必要なスキルや手順が自然と身につき、数学の理解と応用力が向上します。

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間違った復習方法

間違った復習方法

次に学生の皆さんがよくやってしまいがちな間違った勉強法をお伝えします。こちらにも気を付けてくださいね!

1. 問題をそのまま覚えようとする

間違い例: 問題の答えを暗記しようとすることで、仕組みや解き方を理解せずにテストを受けてしまうこともよくあります。結果として問題のバリエーションや応用に対応できず、成績が伸び悩みやすくなります。

2. 早急に完璧な答えを求める

間違い例: 短時間で完璧な解答を求めることで、基礎的な理解や反復練習を怠ることがあります。そうすると基礎学力が不足し、こちらも応用力が身につきにくくなります。

3. 単に答え合わせをするだけの方法:

間違い例: 問題の答え合わせだけを行い、解法や間違いの原因を深く考えないことがあります。こちらも問題解決能力が鈍化し、学習効果が低下する可能性があります。

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最後に

復習の徹底している中学生

勉強においての間違いを理解するまで難しいと感じるのは当然。勉強のミス解答を繰り返さない為にも、ミスしてしまった原因を究明することから始めましょう。そして繰り返し問題を解く事も重要です。繰り返し問題と解くことで理解力も高まり、苦手意識を無くすことが出来ます。自分の知らなかったことを、理解できるようになると勉強は喜びと発見の連続になり、楽しくなります。間違えたことを悲観するより、間違えたことで知識が増える喜びを大切にして、苦手科目にも恐れずに取り組んでいきましょう。