受験生必見!「原因・理由」の前置詞(句)の使い分け一覧で英語上級者へ!

今回は、「前置詞」の中で、『原因・理由を現す前置詞・前置詞句』の使い分けについて、詳しく解説していきます!
前置詞には「前置詞だけで表せる場合」と「前置詞句を用いて表せる場合」の2つがあります。
前置詞だけのものは、本来の前置詞の特徴から使い分けをしていきます。
前置詞句については、前置詞よりもメインになる単語の意味により、区別をしていきます。ただ、特に前置詞句については、そこまでの違いは気にしないで比較的柔軟に使えるものが多いので、例文を参考にして、少しずつ異なるそのニュアンスを理解して、自身の英語力として取り入れていくようにしましょう。

高校受験にも必須の内容なので、お見逃しなく!

【こんな生徒におすすめ】
・原因、理由の前置詞(句)がいくつもあるので、使い分けできるようになりたい
・原因、理由の前置詞(句)の違いを教えてほしい
・原因、理由の前置詞(句)の一覧を確認したい

原因・理由の前置詞一覧

❶理由のfor

⇒理由の前置詞の代表! 
理由を表す前置詞として、ほとんどの場合に使えます。

London is famous for its fog.
「ロンドンは霧で有名です。」

霧のかかったロンドンの風景 width=

The boy was scolded for breaking the window.
「その男の子は、窓をわったことで叱られた。」
※動名詞を用いて使うことも可能で、非常に便利です。

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❷at「〜を見て・聞いて」/ with「〜に対して」

⇒この二つは、基本的にそれぞれの熟語として覚えて使います。
※byを取らない受動態の熟語としてのものが多いです。

Everyone was surprised at the news.
「みんなその知らせに驚いた。」
※atは「点」を表すため、そこから、「〜を見て・聞いて」という場合に用います。

She seems pleased with my present.
「彼女は私のプレゼントに喜んでいるようだ。」
※withは「相手・対象」を表すため、そこから、「〜に対して」という場合に用います。

ギフトボックスに入ったプレゼント

He is sick in bed with a cold.
「彼は風邪で寝込んでいる。」

He stayed home with fever.
「彼は熱で家にいた。」

※withには「一緒に」の意味もあるため、そこから、このような原因と一緒に並んでいるような場合に用います。

❸「直接原因」のof/「間接原因」のfrom

⇒この二つは、下記の場合の原因として主に使われます。
※of/fromの後に来る原因によって、使い分けます。

He died of illness.
「彼は病気で死んだ。」

He died from the wounds.
「彼は怪我がもとで死んだ。」

I am tired of hearing the same story.
「私は同じ話を聞くのにうんざりしている。」

I was tired from working hard.
「私は働きすぎて疲れた。」

※ be tired of + 内面的な疲れの原因

※ be tired from + 肉体的な疲れの原因

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原因・理由の前置詞句一覧

ここからは原因・理由の前置詞句を一覧で紹介していきます!

原因・理由の前置詞一覧

❶because of〜「〜なので」

《一番使われる原因・理由の前置詞句!》
⇒プラス・マイナスどちらの意味でも使えます。

The festival was successful because of his great efforts.
「お祭りは、彼の多大な努力により成功に終わった。」

Because of illness, he couldn’t attend the party.
「病気が理由で、彼はパーティーに参加できなかった。」

雨の中のバス

The bus was delayed because of the accident.
「事故のせいでバスが遅れた。」

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❷due to〜「〜のために、〜のせいで」

⇒because ofの次によく使われます。
⇒プラス・マイナスどちらの意味でも使えます。
⇒because ofより、フォーマルな場面で使用します。
※due to〜は、「〜に起因している」という意味を持つため、『ある出来事がこの出来事を引き起こしている場合』に当てはまります。

Due to the typhoon, some trains are stopped today.
「台風のせいで、今日電車がいくつか止まっている。」

The decision was made due to the fact that the budget was limited.
「予算が限られているという理由でその決定がなされました。」

❸owing to〜「〜のために、〜のせいで」

⇒due to〜とほぼ同義で、使われます。
※ただし、due toはbe動詞の後でも使えますが、owing toは通常使えません。
⇒プラス・マイナスどちらの意味でも使えます
⇒フォーマルな場面で使用します。日常会話ではあまり使用しません。
※oweは「所有している」「借りている」「負っている」という意味。そこから、owing to〜「〜に対して持っている、借りがある、負っている」という意味になり、原因・理由として使われています。

悪天候で家で過ごす学生

The picnic was postponed owing to bad weather.
「悪天候のため、ピクニックは延期になった。」

Owing to your hard work, the project was a great success.
「あなたの頑張りのおかげで、プロジェクトは大成功に終わった。」

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❹on account of〜「〜のせいで」

大雪の光景

⇒マイナスの意味でのみ使用します。
⇒カジュアルな場面で使われます。

Our plane was canceled on account of a heavy snowfall.
「私達の乗る飛行機が大雪のためにキャンセルになった。」

❺Thanks to〜「〜のおかげで」

⇒プラスの意味で使用します。
⇒カジュアルな場面で使われます。

Thanks to your advice, I got a new job.
「あなたのアドバイスのおかげで、新しい仕事に就けました。」

※皮肉の意を込めて、マイナスな内容に使うこともできます。日本語でも同じですね。
Thanks to you, we missed the last train.
「あなたのせいで、終電を逃したね。」

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「原因・理由」の前置詞まとめ

英語で原因・理由を前置詞でシンプルに言えるようにこれらの便利な表現を身につけて、場合に応じて適切に使いわけられるようにしましょう。自身が発信するときだけでなく、相手の言いたいこともニュアンスから理解することができるようになると、コミュニケーションがより円滑にできるようになります。