中2で英語につまづかないためには?
英語を本格的に始めて2年目となる中学2年生では、中1英語と比べて少しずつ覚える事が増え、難しくなっていきますので、一年生の時には問題なかったのに、二年生になったら伸び悩んだり苦手意識が芽生える可能性があります。
また、いま問題がなくても高校受験に向けて読解力問題なども比重が大きくなっといくので、その時に中学生で学ぶべき英語の知識が備わっていないと急に読解力を身につけることはできないため、受験問題までを今のうちに念頭に入れながら、勉強の仕方を工夫していくことを勧めます。
では、ここでは中2英語でつまづいてしまわないため、今やるべき詳しく有益な勉強の仕方を解説していきましょう
1. 中1英語の復習をしよう!
中2英語が始まる前から「中1英語」の復習・確認をしておくと良いでしょう。中1で習う項目を理解している前提で、中2英語は進みますので、曖昧な箇所がないか、単語は全部覚えているか、など、復習をしておきましょう。
「be動詞の過去形」はわかっていますか?
中1の後半で習う「be動詞の過去形」のおさらいをしてみましょう!
Q1. be動詞の現在形は、is/am/areの3種類でしたね。
では、過去形は覚えていますか?
⇒be動詞の過去形は、was/wereの2種類になります。
※be動詞は、主語に合わせて種類が異なります。過去形になると、主語が単数にはwas、複数にはwereとなります。
Q2. was not/were notの短縮形は、何でしたか?
⇒短縮形も覚えておこう!was not = wasn’t / were not = weren’t
※特に、疑問文の答えとして用いる場合、短縮形で答えるため、しっかり覚えておきましょう。
Q3. 過去を表す時の表現は、わかりますか?
⇒下記のような「過去を表す時の表現」を伴う事が多いので、全て基本知識なので忘れてしまわないようにしましょう。
「昨日」yesterday
「先週/先月/去年/昨晩」last week/month/year/night
「ー前」〜ago
2. 中2でつまづきやすい英文法
次に、「中2でつまづきやすい英文法」を見ていきましょう。
特に、各文法のつまづきやすいポイントに気をつけてくださいね!

1.受動態(受け身) :be動詞 + 動詞の過去分詞形「(・・・によって)〜される」(by・・・)
This box was made by my brother.
動詞の部分が、2部構成になるので気をつけてください。
つまづきポイントは、「過去分詞」!
受動態は、動詞の過去分詞形を知らなければ書けません。動詞の活用一覧で過去形の次にある3つ目の「過去分詞」の形を、全て書けるようにしておきます。
2.比較級 :原級・比較級・最上級の3種類
つまづきポイントは、「3種類の形の使い分け」と「不規則変化の比較級・最上級」!
比較級には、3種類あるのでこれらの意味と形を正しく使い分けられるようにしておきましょう。
❶原級比較 as〜as「同じくらい〜」
He is as tall as my uncle.
❷比較級 〜er/ more 〜 than「・・・より〜」
He is taller than my uncle.
❸最上級 (the) 〜est/most 〜 in/of・・・「・・・の中で/うちで最も〜」
He is the tallest of all students in the class.
そして、比較級・最上級は形をそれぞれ変えて使います。
比較級は、語尾にer、最上級には、語尾にestをつけます。少し変化に注意が必要な語もあるので、ひとつひとつインプットしましょう。
tall-taller-tallest, old-older-oldest, fast-faster-fastest (基本)
large-larger-largest, nice-nicer-nicest (語尾が-eの場合、-r/stのみを付ける)
easy-easier-easiest, happy-happier-happiest, early-earlier-earliest (語尾が-yで終わる場合、yをiに変えて-er/estを付ける)
big-bigger-biggest, hot-hotter-hottest (最後の子音が重なる)
※三音節以上の長い語は、その代わりに前にmore / mostをつけます。
famous, slowly, beautiful, important, interesting, popularなど
※「不規則変化」のものは、特に注意!
good/well→better-best
bad→worse-worst
many/much→more-most
3.不定詞:to + 動詞の原形
つまづきポイントは、「動詞と動詞の原形の違い」と「不定詞の用法の多さ」!
「不定詞」と「動名詞」は、動詞が動詞ではない別の働きになるもので、これらを動詞と思い込んで覚えないようにしましょう。
不定詞には、3つの用法があります。これらの区別をできるようにしておきましょう。
❶名詞的用法「〜すること」
It is important to get up early.
❷形容詞的用法「〜すべき・・・」
Give me something to drink.
❸副詞的用法「〜するために」
I went to Osaka to see my grandparents.
※副詞的用法は沢山あるのですが、中2英語で学ぶのはこの「目的」の意味になります。
※特に中2英語では、下記の使い方もおさえておきましょう。
・It is 〜 to do. 「・・・することは〜だ」
本当の主語が不定詞で長い場合、先に仮の主語としてitを置き、最後に本当の主語の不定詞を置きます。
4. 動名詞 :動詞のing形「〜すること」
動名詞都は、動詞が名詞の働きになったものです。
I like studying English.
つまづきポイントは、「不定詞との違い」!
「不定詞」と「動名詞」は、名詞の働きをするという点で働きがかぶっているため、どのような場合に区別して使う必要があるのかを覚えておく事がポイントになります。
動詞の目的語として用いられる際、動詞により下記の4タイプに分かれます。
これらを覚えて正しく使えるようにしておきましょう。
❶動詞の目的語として、「不定詞」「動名詞」両方とれるもの
like/love/dislike/hate/begin/start/continue + to do/doing
❷動詞の目的語として、「不定詞」のみをとるもの
want/wish/hope/plan/decide/learn + to do
❸動詞の目的語として、「動名詞」のみをとるもの
finish/enjoy/practice/stop/give up + 〜ing
❹動詞の目的語として、「不定詞」とる場合と「動名詞」をとる場合で意味が変わるもの
※このタイプの場合、to doは「まだしていないこと」、doingは「もうしたこと」を表しているという違いがある。
remember + to do 「(これから)〜することを覚えている、忘れずに〜する」
remember + doing「〜したことを覚えている」
forget + to do「(これから)〜することを忘れる、〜し忘れる」
forget + doing「〜したことを忘れる」
try + to do「〜しようと試みる」
try + doing「試しに〜してみる」
5. 未来形 :willとbe going to
つまづきポイントは、「willとbe going toの使い分け」!
・willとbe going toを書き換えられること
My sister will go to the museum tomorrow.
=My sister is going to go to the museum tomorrow.
・willとbe going toのニュアンスは少し異なる部分がある
中2英語では、ニュアンスの使い分けまでは基本的に教えないのですが、これから学ぶことになるため、今からニュアンスの違いも知っておいた方が賢明です。
willは、確定していない予定や予測・その場で決めた意志
be going toは、確定している予定やそうなるだろうと予測される場合
※「未来を表す時の表現」もおさえておきましょう。
tomorrow (明日)
next week/month/year (来週/来月/来年)
tonight (今夜)
this afternoon/evening (今日の午後/今晩)
6. 過去進行形 :was/were + 〜ing「〜しているところだった」
現在進行形→過去進行形という流れで、覚えましょう。
つまづきポイントは、was/wereの使い分け!
主語をよくみて、be動詞を区別しましょう。
I was walking in the park. ⇒主語が「私は」=単数なので、was
We were walking in the park. 主語が「私たちは」=複数なので、were
※「過去進行形」でよく用いられる語句もおさえておきましょう。
then, at that time (その時)
7. 助動詞 :助動詞 + 動詞の原形
中2で習う助動詞は、下記になりますね。
「未来」「意志」のwill
「可能」「可能性」「能力」の can,
「推量」「許可」のmay
「義務」「推定」のmust
つまづきポイントは、mustとhave toの注意点!
mustとhave toは、2つとも「〜しなければならない」(義務)の意味があります。ほぼ同じと思っていいのですが、実は否定形になると意味が異なってしまうため、注意しましょう。
must not「〜してはいけない」(禁止)
don’t have to「〜する必要がない」(不必要)
8.There is/are〜.の文 :「〜がいる・ある」
つまづきポイントは、isとareの使い分け!
この構文の主語は、文頭のthereではなく〜の部分になるため、ここに合わせて動詞を選びましょう。
There is a book on the table. / There are books on the table.
※「場所を表す語句」も、おさえておきましょう。
in(〜の中に), on(〜の上に), at(〜に), near(〜の近くに), by(〜のそばに), under(〜の下に), between(〜の間に)など
3. 中2の学期別学習計画とつまづかないための学習ポイント
学期別学習計画
学期ごとに、目標を立て意識的に勉強に取り組むと取りこぼしもなくなり順調に進めていけます。
1学期
中1英語の内容が定着できていること+新しい文法の基礎知識を身につける時期
・動詞の過去形を定着させましょう。
さまざまな動詞の過去形の形をきちんと覚える(A-A-A/A-B-B/A-B-A/A-B-C)
動詞の過去形の否定文と疑問文(did not/Did〜?)を使えるようにする
2学期
中2英語の学習事項の応用力をつけていく時期
・各項目の問題に正しく解答できるようにする
・各文法の問題の間違った箇所を復習しておく
3学期
中1〜中2で学んだ知識の総復習する時期
・受験問題と過去問に取り組む
・総合問題で、読解問題にも慣れておく
つまづかないための学習ポイント
中2英語でつまづかないための学習ポイントを確認!
1.『復習』の習慣を身につけておきましょう!
「復習」の仕方を知っていますか?
〜英語の効率的な復習の仕方3STEP〜
1 習った部分の読んで書いてを繰り返すこと
2 習った範囲の問題を解いて間違えた箇所のやり直し確認をすること
31週間に一度、その週に習った範囲を復習すること
2.英文法で遅れをとらないようにしましょう!
「英文法」は、習った項目をしっかり理解していますか?
英語学習において英文法の理解は必須です。基礎力を固めていくために習った項目はきちんと覚えて維持していきましょう。
〜英文法の覚え方〜
1 各文法項目の解説で、「形と意味」「使い方」「例文」を理解すること
2 解説に書いてあるポイントを覚えるために、それらを音読&書くこと
3 各項目の問題演習に取り組み、定着させること
中2英語の勉強方法とポイントまとめ
一度習った項目について再び同じレベルで習う事は学校ではありません。つまり、その都度学習した部分をアップデートして知識裏少しずつ積み重ねていかないと、基礎力が身につかずに進むことになり、これからの勉強に大きな支障が出てしまうのです。
つまり、中1で習うものは中1のうちに、中2で習うものは中2のうちに、身につけていないとという事です。
英語は、基礎固めと継続が上達の鍵。
受験勉強の始まる前の中2のうちにきちんとした勉強の仕方を習慣にし、成果にもつながるようにしていくことで、英語の勉強自体も楽しくなるようになりますよ!













