高校生必見!比較級「原級比較のas」重要ポイント総まとめ!

『比較級』という非常に大きなボリュームのあるそして複雑な英文法について、先に、概要を解説してきました。
基本用法と慣用表現が、3種類(原級・比較級・最上級)ともに、数が多いのも特徴です。こんなに沢山覚えるものがありなおかつ理解しにくく、形は似ていて意味は異なってくる、一体どうやれば覚えられるのか!?
以下に比較級の学習ステップを紹介します。

❶まず、『比較級3種類』それぞれの基本用法を身につけましょう。
❷理解を深めるため、それぞれの注意点や例文を身につけましょう。
❸そのあと、種類ごとに、『慣用表現』を例文とともに理解します。
❹一通り確認できたら、あとは、問題などを通して、実体験を積み重ねることで、記憶としてとどめることができるようになります。

さて、まず、今回は『原級比較のas〜as』について、わかりやすく基本から応用そして慣用表現まで、徹底解説していきますよ!

【こんな生徒におすすめ】
・比較級asについて確認したい
・同等比較のasについて教えてほしい
・原級比較級ってなんのことか、知りたい
・asの使い方がわからない
・良く出る比較級のasのポイントを知りたい
・比較asの重要慣用表現の解説をしてほしい
・as〜asのポイントをまとめて知りたい
・比較級の慣用表現が多すぎて覚えられない

1 原級比較級(同等比較級)のasの使い方

《原級比較級》(同等比較級)とは?
…二者を、「同じくらい」と表現する比較級

形〈〜 as +形容詞・副詞+ as・・・〉
※原級(形の変化なし)を用いてasとasではさみます。比較級・最上級のように形を変えないので、形としてはシンプルです。
※前のasは「副詞」なので、その後に「形容詞・副詞」を置き「同じくらい〜」という意味を作ります。
意味「・・・と同じくらい〜」

(例文)
I am as tall as my sister.「私は、姉(妹)と同じくらいの背丈です。」(形容詞)
I can run as fast as my sister.「私な、姉(妹)と同じくらい速く走れます。」(副詞)

〈CHECK〉
否定文の場合、最初のasがsoになることが多いので覚えておきましょう!

She is not so tall as I.「彼女は私ほど背が高くない。」

後のasの働きと省略について

as〜asを正しく理解する事で、よりスムーズに使えるようになります。
そのために、下記の2点についても、学んでおくことをお勧めします!

⑴後のasは、基本的に「接続詞」!
⑵後のasの後は、比較対象以外は省略されることが多い!

どういうことなのか、具体的に解説します。

→後に置くasは「接続詞」なので、本来の形は「SV」の形になっています。

I am as tall as she(S) is(V) tall. (本来の形)
→しかし、実際には下記のように省略が起きることがほとんどです。

I am as tall as she(S) is(V). (原級が省略された形)

I am as tall as she(S). (動詞と原級つまり、動詞以降が省略された形)
→さらに、慣習として文法上とは異なる「目的格」が置かれることもあります。

I am as tall as her. (SV構造でなく、比較対象のみを目的格で置く形)

※これらの使い分けについて、特に意識する必要はありませんが、省略が進むほど(上から順に)フォーマルからカジュアルの表現となっていきます。

関連記事:比較級の形er?more?不規則変化?スッキリ理解!使い分け完全解説

2 倍数表現

原級比較as〜asは、その前に「倍数」を置いて、『倍数表現』ができます。
〈〜 +倍数+ as〜as・・・〉「・・・の◯◯倍〜だ」

(例文)
This room is twice as large as that one.
「この部屋はこの部屋の2倍の広さだ。」

My father has three times as many books as I.
「父は私の3倍の数の本を持っている。」

※倍数・分数の言い方も一緒に覚えてしまいましょう!
twice(2倍), 数字 + times(〜倍), half(半分), one-third(3分の1), a/one quarter(4分の1), …

関連記事:「比較級と最上級の違い」「最上級でのinとofの使い分け」完全マスター

3 as〜asの慣用表現

同等比較asには様々な慣用表現があります!
どれも良く使うため、全て覚えるよう頑張ってくださいね。

① as many/much as〜「〜も多くの」

My father has as many as 300 books.「父は300冊もの本を持っている。」
(数えられる名詞の場合は、many)

Did you pay as much as ten thousand yen for the pen?
「そのペンに一万円も使ったのですか?」
(数えられない名詞の場合は、much)

② as 〜 as possible「出来るだけ〜」
( = as 〜 as can )

Please tell me as soon as possible. ( =as soon as you can)
「出来るだけ早く教えてください。」

③ A as well as B「BだけでなくAも」
( =not only B but (also) A)

My aunt can speak French as well as English.
私の叔母は、英語だけでなくフランス語も話せる。」
( =My aunt can speak not only English but also French.)

④not so much A as B「AというよりむしろB」

He is not so much a scholar as a teacher.「彼は学者というよりむしろ教師だ。」
※この構文の時は、前のasはsoになります。

⑤not so much as〜「〜さえない」
/ without so much as doimg「〜さえしないで」
⇒つまり、so much asにはeven(〜さえ)の意味があるということ。

He didn’t so much as say goodbye.
「彼はさよならすら言わなかった。」

He left without so much as saying goodbye.
「彼はさよならも言わずに立ち去った。」

※この構文の時も、前のasはsoになります。

⑥as 〜 as ever (lived)「相変わらず(この上なく)〜」

You work as hard as ever.「君は相変わらず良く働くね。」

He is as great an artist as ever lived.「彼はこの上なく偉大な芸術家だ。」

⑦as 〜 as any (・・・)「どの・・・にも劣らず〜」

He is as good as any (other) player in the team.
「彼は、チームのどの選手よりも優れている。」

※anyは、肯定文では「どんな〜」の意味となりますね。
なので、「どの(他の)選手よりも優れている」という意味になります。

関連記事:高校英語5分でマスター!おさえておくべき比較級3つのポイントとは?

まとめ

比較級の一つ目「原級比較」についての基本用法解説〜応用、そして慣用表現について、簡潔かつ全てをぎゅっとまとめて説明してきましたが、覚えられそうですか?
as〜as自体はシンプルなのですが、慣用表現の掴みにくさは否めません。

なので、英語が苦手だったり基本を覚えられていないと、たくさんある慣用表現はなかなか頭に入ってこないので、きちんと基本を理解したうえで覚えられる状態にもっていきましょう。
そして、残りの「比較級」と「最上級」でも、この「原級比較」との関連を学びますので、3種類は実は言い換えられる場合も非常に多いため、密接に関わっているのです。複雑なので、最後の最上級の解説では、その部分についてもしっかり解説します。

「比較級」は、より一層気合を入れて、取り組むことがポイントとなりますよ!