勉強疲れは脳疲労が原因!疲労感を解消して脳を回復させる方法3選!

勉強や仕事を続けていると、どうしても感じてしまう疲労感。特に、長時間の勉強や集中力を要する作業をしていると、体がだるくなったり、途中で集中できなくなったりしたことはありませんか?

このような疲労感は、単に体の疲れだけでなく、脳の疲労が大きな原因となっています。今回は脳疲労の症状とその原因を解説していきます。脳疲労を効果的に解消する方法を知ることで、より効率的に勉強の効果を上げていくことができます。また、脳疲労を回復させる具体的な方法もご紹介!これを機に、脳疲労をしっかりとケアし、毎日の学習をもっと充実させてみませんか?

肉体的疲労と脳疲労

人間の体における疲労は、大きく分けて肉体的疲労と精神的疲労である脳疲労の2種類があります。体育や部活などで体を動かすことで受ける疲労は肉体的疲労です。一方、テスト勉強や読書など、体を動かさずに脳に感じる緊張やストレスは脳疲労に当たります。肉体的疲労は筋肉や体全体の疲れとして感じられ、休息や睡眠で比較的容易に回復することができます。しかし、脳疲労は精神的なストレスや集中力の低下を引き起こし、回復には時間がかかることが多いです。

肉体的疲労と脳疲労は密接に関連しています。肉体的疲労がたまると脳にも影響を及ぼし、逆に脳疲労がたまると体にも不調が現れることがあります。このため、どちらの疲労も適切に管理し、回復させることが重要です。

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脳疲労の症状

勉強に集中できなくなっている学生

例えば勉強していて以下のような症状を感じた事はないでしょうか?

脳疲労の症状1: 集中力の低下

長時間の勉強を続けると、集中力が持続しなくなり「飽きた」「退屈だ」と感じてしまうことはありませんか?たとえそれが同じ作業の繰り返しであったとしても、そうなってしまうと間違えてしまうことがあります。これは、脳が疲れて適切に機能しなくなっているサインです。「飽きた」「退屈だ」そう感じたら一度別の科目に取り組んだりして脳をほかの事に使い、切り替えるようにしましょう。

脳疲労の症状2: 頭痛や目の疲れ

長時間の読書やパソコン作業によって、目の疲れや頭痛、肩こりなどが生じることがあります。これも脳疲労の一つであり、脳が過度に働きすぎている状態を示しています。なぜ脳の疲れが体に現れるのかというと、集中することによって交感神経の働きが活発になり、その結果自律神経の疲労が溜まってしまうから。こうした身体的な症状も脳疲労の表れになります。

眼精疲労を感じている学生

脳疲労の症状3: イライラや不安感

脳が疲労すると、気分が不安定になり、些細なことでもイライラしたり不安を感じたりすることがあります。これは、脳のストレスに対処する能力が低下しているためです。
勉強が好きな人はあまり多くはないでしょう。ましてや義務として「やらなければならない勉強」ならなおさらです。思うように勉強が進まなかったり、テストや入試までの時間的なプレッシャーもストレスとなって脳に疲労を蓄積させやすくなります。

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脳疲労の回復方法

勉強で受ける疲労感を取り除くために睡眠を取るけど、目が覚めても気だるさが残っていたりすることはありませんか?。実は、勉強での疲労感は身体疲労が原因ではないため、睡眠では肉体的疲労の回復にはなりますが、脳疲労は回復してくれません(もちろん眠気を感じるときは素直に眠るのも大事です)。

脳疲労を回復させるためには、ただ体を休ませるだけでなく、脳に適切な休息を与えることが重要です。以下の方法を取り入れて、脳の疲労を効果的に回復させましょう。

回復方法1.軽い運動をする

軽いストレッチをする小学生

脳疲労のサインを感じたらウォーキングやストレッチなどの軽い運動を行うのがおすすめです。運動によって血流を促進させ、自律神経の働きを整えましょう。また15分から20分以上ウォーキングを続けることで、脳内ホルモンのβエンドルフィンが分泌されます。この脳内ホルモンには、記憶や理解力が強まり、勉強で覚えた内容を記憶しやすくする働きがあるのです。

そのため、長時間勉強した時などはウォーキングしながら、頭の中で復習しながら歩くことで、記憶に残る勉強法にもなるのです。また、英語のリスニングといった聞きながら覚える方法も集中力を高める勉強法におすすめ。自然と耳から脳に伝わり強い効果ではありませんが、教科書の記憶と音による記憶をすり合わせる事もできます。

もちろん、集中できない時にウォーキングをして脳内にエンドルフィンを分泌させることで、やる気スイッチをオンにする効果があります。そして、βエンドルフィンの効果は3時間~5時間も持続されると言われているので、やる気が起きない時こそ、外で気分転換することで勉強もはかどるといった運びになります。

注意したいのはあくまで軽い運動にとどめる事。ジョギングなどの息が上がるような運動はかえって自律神経を酷使することになり、脳疲労が重なってしまいます。

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回復方法2.勉強の内容を切り替える

先にも少し述べましたが、同じ勉強を続けるのではなく、タイプの違うものに切り替えていき、脳を飽きさせないのも脳疲労への対応策の一つです。
例えば暗記系の勉強に集中できなくなってきたと感じたらアウトプット系の勉強に切り替えてみたり、理数系の勉強に飽きたと感じたら英語や国語の勉強に切り替えていくのもおすすめです。今日はこれをやる!と目標を決めるのも大事ですが、「今日はこれとこれをやろう」というように、一日の中に複数の科目やタイプの異なる勉強をスケジューリングするのも脳疲労しづらくさせる対策の一つです。

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回復方法3.糖分を摂る

蕎麦(炭水化物を多く含む食べ物)

集中力を高める食べ物や飲み物とは?成績アップの勉強法」の記事でも取り上げていますが、人間の脳はブドウ糖からしかエネルギーを生み出すことができません。脳が疲れているという事は脳がエネルギー切れという事もできます;。勉強を集中してやらなければならないときに、頭がボーっとするとしてしまうという状態を避けるためには、ブドウ糖を食べ物や飲み物から積極的に摂る必要があります。ブドウ糖は炭水化物の主要な構成要素の一つなので、ごはんやパン、麺といった炭水化物を多く含む食べ物に多く含まれています。

ただ、脳疲労のために炭水化物を摂る場合は、血糖値にも気を付ける必要があります。詳しくは「集中力を高める食べ物や飲み物とは?成績アップの勉強法」の記事に書いていますので、是非見てみて下さい。

脳疲労の回復方法まとめ

脳回復して元気に勉強する学生

どうしても勉強をしていると脳疲労は多かれ少なかれ起きてしまうものです。脳疲労に適切に対処していかないと勉強や仕事の効率が低下するだけでなく、身体的な健康にも悪影響を及ぼすことにもつながります。

今回紹介した軽い運動や勉強内容の切り替え、糖分の摂取といった具体的な回復方法を実践することで、脳の疲労を効果的に解消し、より高い勉強効率を実現できるようになります。
脳をしっかりとケアし、勉強に対するモチベーションを維持し、集中して机に向かえるように自己管理していきましょう!