継続力と持続力はどう違う?継続力と持続力を身につけてあきらめない力を手に入れる方法とは

中学生の皆さん、こんにちは!「継続は力なり」という言葉がありますが、勉強や部活動など、日々の努力を続けることが難しい時もあるかもしれません。

今日は「継続力」と「持続力」についてお話ししましょう。これらの力を身につけることで、どんなことでもあきらめずに取り組む力を手に入れることができます。さあ、一緒に楽しく学んでいきましょう!

継続力と持続力の違い

まずは、「継続力」と「持続力」の違いについて考えてみましょう。似たような言葉に感じるかもしれませんが、実は微妙に違います。

継続力

継続力とは、あることを一定周期で続けて行う力のことです。例えば、毎日勉強を続ける、毎朝ジョギングをする、毎週本を読むなど、習慣的に行うことが求められます。
例えるならば、継続力は「毎日コツコツと水をやり続けて植物を育てること」です。毎日少しずつの努力が積み重なり、いつしか大きな成果が生み出される。そのようなイメージです。
また、継続力は「行動」を表すという見方もあります。毎日勉強を続ける、毎朝ジョギングをする、毎週本を読む、これらは全て何かしらの「行動」を示していますよね。

持続力

持続力は、長時間集中して物事に取り組む力のことです。例えば、テスト前に何時間も集中して勉強する、一つの物事に長時間取り組むなどが挙げられます。
持続力は「長時間じっと見守り続けている太陽」のようなものです。粘り強くあきらめずに課題に取り組むことのできる力です。
持続力は継続力と比べると「精神的な力」を示す言葉ではないでしょうか?
「あきらめない」のは全て何かを達成しようとするために必要なことですよね。何かを達成するためには意志の力、すなわち精神力の強さが不可欠です。

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勉強においては継続力と持続力どちらも必要

そう考えると勉強する上で、継続力と持続力のどちらも重要だというのは納得しやすいかと思います。

ただダラダラ決まった時間に勉強するだけでは成績は上がりませんよね。逆に「絶対前回のテストより20点アップするんだ!」と意気込んでも、何も行動しなければ点数が伸びることがありません。

では、それぞれ具体体にどのように求められるのか見ていきましょう。

継続力が求められるもの

継続力を学校の勉強でいうならば、例えば毎日の宿題や予習・復習がそうだと言えます。毎日少しずつ継続して勉強することで知識が定着し、理解が深まります。英単語の暗記も、毎日少しずつ覚えることで確実に頭に入ります。

例えば英単語の暗記も継続力が求められます。英単語は一度に大量の単語を覚えようとしても、すぐに忘れてしまうことが多いでしょう。しかし、毎日10個ずつ新しい単語を覚え、それを何度も繰り返し復習することで、確実に記憶に残ります。このような小さな努力の積み重ねが、やがて大きな成果につながるのです。

さらに、継続力を身につけることは長期的な視点でも重要です。例えば、中学1年生から3年間毎日コツコツと勉強を継続して続けてきた生徒は、高校入試で大きな力を発揮します。基礎的な学力がしっかりと身についているため、応用問題にも対応しやすく、試験に対しても自信を持って臨むことができます。

このように、継続力は学校の勉強において非常に重要な役割を果たします。毎日の小さな努力が、やがて大きな成果につながっていきます。

持続力が求められるもの

一方、持続力が求められる場面もあります。たとえばテスト前の集中的な勉強が挙げられます。特に期末試験や模試など、大量の範囲を一気に復習しなければならない時には、長時間の集中が求められます。例えば、英語の長文読解や数学の複雑な問題を解く際には、数時間にわたって集中力を維持し続ける必要があります。これには、持続力が不可欠です。

次に、夏休みの自由研究や読書感想文など、大きな課題に取り組む場合です。これらの課題は一日や二日で終わらせることは難しく、長時間にわたって調査や執筆を続けることが求められます。自由研究では、実験を行ったり、データを整理したりする作業が長時間続くことが多く、その間集中力を保つ持続力が必要です。読書感想文でも、読書自体に時間がかかり、その後の感想を書く作業においても集中して取り組むことが求められます。

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継続力と持続力を高めるには

ではどうやったら継続力と持続力を高めていくことが出来るのでしょうか?継続力と持続力を高めるポイントを紹介します。

小さな目標を立てる:大きな目標をいきなり達成するのは難しいので、まずは小さな目標から始めましょう。例えば、1日に10分間勉強することから始めてみると良いです。この目標はいつでも目に入る場所に文字にしておきましょう。

最終的ななりたい姿を書き出す:小さな目標を積み重ねた先には必ず大きな目標があるはずです。たとえば英単語を一日10個覚えるという小目標の先は長文読解がスラスラできるようになりたいという大目標、その先には英語のテストで90点をとる、という目標も考えられますよね。そうやって「最終的に自分はどうなりたいのか」を文字にしましょう。それが日々の継続を後押しする大きな力になってくれます。

習慣化する:同じ時間に同じことをすることで、習慣化しやすくなります。毎朝同じ時間に勉強する、毎晩寝る前に本を読むなど、ルーチンを作りましょう。

記録をつける(努力の可視化):継続した日数をカレンダーやアプリなどで管理していきましょう。目に見える形で記録することで、自分の努力が可視化できます。これを繰り返すことで「頑張った証」た増えていき、それがモチベーション維持につながっていきます。

楽しむ:楽しみながら続けることが一番です。時には目標を達成したら自分へのご褒美などもいいでしょう。勉強もゲーム感覚で取り組むと続けやすくなります。

ポジティブな考え方を持つ:自分を励まし、ポジティブな考え方を持つことが大切です。「自分ならできる!」という気持ちを持ち続けましょう。

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継続力と持続力は自己PRでも役に立つ

継続力と持続力は、勉強だけでなく、高校受験などの面接の場の自己PRとしても大いに役立ちます。例えば、部活動で長期間努力してきたことや、一つのプロジェクトに長時間取り組んできた経験は、自分の長所を伝える際の強力なアピールポイントになります。

継続力と自己PR

部活動だと運動部であれば、例えば毎日の練習をコツコツと継続して続けることで技術が向上しますよね。例えば、サッカー部では毎日のランニングやドリブル練習を続けることで、体力がつき、スキルも上達します。ある日突然、スーパーマンのように勉強が得意になることはありません。

また文化系の部活なら、例えば楽器の練習も継続力が試されると言ってもいいでしょう。ピアノやギターなどは、毎日の練習が少しずつ上達の鍵になります。継続して練習することで、指の動きがスムーズになり、難しい曲も弾けるようになります。

持続力と自己PR

持続力に目を向けると、大会前の特訓や合宿など、長時間にわたる練習や集中力が必要な場面では、継続力とともに強い精神力が試されます。バスケットボールの試合前の長時間の戦術練習や、マラソン大会に向けた持久走のトレーニングなどがその例です。これらの練習は、一時的な努力だけではなく、長時間にわたって集中力を保つ必要があります。疲労やプレッシャーに打ち勝つ精神力が持続力となります。

また、文化系の部活でも持続力は重要です。美術部での大きな作品制作や、吹奏楽部での長時間にわたる合奏練習などがその例です。美術作品を完成させるためには、何時間も集中して細かい作業を続ける必要があります。このような作業を続けるには、単なる体力や集中力だけでなく、「最後までやり遂げる」という強い意志が求められます。精神力があってこそ、持続力を発揮し、目標を達成することができるのです。

自己PRでの活かし方

地道に続けることで成し遂げたこと、出来るようになったことがあれば、それは立派な自己PRになります。例えば、「サッカー部で3年間毎日欠かさず練習を続け、試合でゴールを決められるようになった」や「ピアノの練習を毎日続け、難曲を弾けるようになった」という具体例を挙げることで、あなたの継続力をアピールできます。

さらに、「部活動の合宿で長時間の練習に耐え、最後まで集中して取り組み、試合でチームを勝利に導いた」や「美術部での大きな作品制作に取り組み、長時間かけて完成させた」という例を持続力としてアピールできます。

このように、継続力と持続力は、勉強のみならず、部活動で培った経験を通じても磨かれています。これらを自己PRとしてうまく活かすことで、努力や忍耐力を最大限にアピールすることができます。これを読んでいるあなたも、自身の経験を振り返り、継続力や持続力をどうアピールできるか考えてみましょう!

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まとめ

継続力と持続力は、どちらも中学生にとって重要なスキルです。毎日の勉強や部活動において、継続力を養うことが成功への第一歩です。

また、テスト前や大きなプロジェクトに取り組む際には持続力が必要です。これらの力を身につけることで、あきらめない力を手に入れることができます。そして、その力は将来の自己PRでも大いに役立つでしょう。

皆さんも、今日から少しずつ継続力と持続力を意識して、毎日の生活に取り入れてみてください。きっと、素晴らしい成果が待っていますよ!

それでは、楽しく勉強を続けて、目標に向かってがんばりましょう!