【努力のエピソード/名言】幕末の偉人に学ぶ、最後まであきらめない大切さ

テストや入試に向けて、必死に勉強している人は多いと思います。ただ、勉強をコツコツ日々続けていくのはつらく大変な面もあります。
心が折れそうになった時、ついついさぼってしまうそうになった時に、自らをもう一度奮い立たせてくれる、幕末の偉人たちの名言を紹介します。吉田松陰や西郷隆盛、坂本龍馬のエピソードや名言を通じて、困難に立ち向かい、努力を惜しまなかった偉人たちの姿から学び、試験や人生においても自らを信じて前進することの大切さを伝えられたらと思います。

今回は幕末の偉人のエピソードや名言から最後まであきらめない努力の大切さを見ていこうと思います。

3年間で1,500冊読破! 牢屋にとらわれても、自分をあきらめなかった吉田松陰

江戸時代の大量の本

多くの偉人を輩出した松下村塾

吉田松陰とは幕末の日本の志士であり、儒学者、思想家です。
松陰は尊皇攘夷の立場から、幕府に対する反抗を唱え、現在では明治維新の先駆者の一人と見なされています。

明治維新において多くの功績を残した長州藩。長州は現在の山口県にあたり、坂本龍馬、西郷隆盛と薩長同盟を結んだ木戸孝允、騎兵隊を結成した高杉晋作、後に初代内閣総理大臣となった伊藤博文ら、幕末から明治維新の重要人物を多く生みだしている場所でもあります。
さて、この3人にはある共通点があって、皆、松下村塾と呼ばれる寺子屋(学び舎)で吉田松陰の教えを受け、幕末の激動の時期に活躍し、今でも教科書に載るほどの明治維新の立役者となっています。

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江戸時代の寺子屋のイメージ

吉田松陰の破天荒エピソード

吉田松陰は非常に好奇心旺盛な性格で、ペリーが日米和親条約(1854年)を締結しようと来日したときになんとアメリカの船で密航を企てます。
外国を排斥するにはまず相手を知らなくてはならないという考えから、アメリカ本国の事情を自分の目で確かようと重罪である密航を行うという行動力にも驚かされるのですが、
長州藩は吉田松陰の行動を「藩の名を汚す大罪」だとして吉田松陰を牢獄に送ってしまいます。

まさに天国から地獄。

しかし、松陰は諦めません。3年間で1500冊の本を読破し、また、同じように囚われていた人の中から、俳句や和歌が得意な人を重用し、本来辛い場所であるはずの牢屋を楽しい場所に変えようと試みます

その後、出獄した松陰は松下村塾を開き、松下塾からは木戸孝允、伊藤博文、高杉晋作など、多くの偉人が生まれました。

そんな吉田松陰の名言をいくつかご紹介します。

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勉強にも役立つ!吉田松陰の名言

目標を持つことの大切さがよく伝わります!

夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。

最後まであきらめず勉強にとりくむ中学生

毎日の積み重ね、努力の大切さを教えてくれます

一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、一夜一時を怠らば、百歳の間三万六千時を失う。
(一日一文字を書けば、1年で360文字を学べ、一晩の中の一時間を怠ければ100年で36000時間を失う)

吉田松陰が記したように、目標を持って毎日少しずつ努力を重ねることが、合格への最短コースだと思います。
そして、「一夜一時を怠ら」ずに、1年生、2年生の早い段階から目標に向かって努力を続けることが大切だと教えてくれる名言でしたね。

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維新三傑の一人、西郷隆盛

次に維新三傑の一人でもある西郷隆盛の名言を紹介しましょう。

薩長同盟の立役者

西郷隆盛は、幕末から明治時代初期にかけて活躍した薩摩藩の重要な指導者です。西郷は倒幕と同時に薩摩藩の近代化にも力を注ぎ、明治維新の基盤を築く上で重要な役割を果たしました。また、薩摩藩と同様に近代化を進めていた長州藩との同盟、薩長同盟を結んだことも重要な業績の一つです。この同盟は、それまで反目しあっていた両藩がその力を結集させたことで一大勢力となり、討幕を実現し、明治維新を推進する上で大きな役割を果たしました。

西郷は明治維新後も政府で要職を務め、日本の近代化や国家建設に貢献しました。しかし、政府内での対立や方針の違いから、後に西南戦争を引き起こしました。この戦争で西郷は敗れ、最期は戦死しましたが、その遺志は多くの人々に受け継がれ、日本の歴史に深く刻まれています。

目標を持つ小学生の女子

がんばろうと思える西郷隆盛の名言

自分を律してくれる名言です!

総じて人は己に克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ
総じて人は自分に勝ってこそ成功するのであって、自分を甘やかそうとすれば、きっと失敗するものだ

未来に向けて頑張ろうと思わせてくれます!

過ちを改むるに、自ら過つたとさへ思ひ付かば、夫れにて善し、其事をば棄てて顧みず、直に一歩踏出す可し。過を悔しく思ひ、取繕はんと心配するは、譬(たと)へば茶碗を割り、其欠けを集め合せ見るも同じにて、詮(せん)もなきこと也。
過ちを認めたら、すぐに前に進むことが大切。過去の過ちにこだわって悔いるよりも、さっぱりと受け入れ、次に進むべきだ。過ちを修正しようと必死になるのは、茶碗を割っても無駄なかけらを集めるようなもの。

まさに自分を奮い立たせてくれる言葉です!豪快かつ情に厚い西郷隆盛の人柄を表しているようです。

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真剣な顔で勉強に取り組む中学生

幕末の超有名人、坂本龍馬

幕末の偉人として最も有名かつ人気なのは坂本龍馬でしょう。坂本龍馬は幕末活躍した日本の志士、実業家です。彼は幕末期の動乱期において幕府打倒を目指して活躍し、明治維新の立役者の一人とされています。

坂本龍馬は土佐藩出身であり、幼少期から剣術を学び、その腕前は木戸孝允にも勝ったほど。龍馬は犬猿の仲だった薩摩と長州の仲を取り持ち、薩長同盟を実現させるなど、幕府打倒に向けた動きを加速させました。また、竜馬は海軍の近代化や貿易を取り持つ組織として海援隊を創立しました。

しかし、1867年の12月10日の夜に近江屋で竜馬は暗殺されます。志半ばにしてあまりに短い生涯を終えました。

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自分を信じようと思える坂本龍馬の名言

人の一生というのは、たかが五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。

一生は五十年という短い期間であり、志を持つことが重要であると述べています。志を持つことは目標や理想を持ち、それに向かって努力することです。そして、その目標に向かって進むためには、弱気にならずに、決意を持って進むことが必要だと言っています。

また、この言葉は私たちに向けて、決して弱気にならずに目標に向かって進むことの重要性を伝えています。

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固く意志をもって志望校合格を狙う中学生

受験・入試では自分を信じて乗り越えよう!

テストや模試、入試など、土壇場で力を発揮するのは今までの地道な努力です。また受験や人生の試練に直面した際、過去の過ちにこだわるのではなく、その経験を活かして前進することが大切です。自分を信じて、地道な努力を惜しまずに続けることで、成功への道を切り拓くことができるでしょう。吉田松陰や西郷隆盛のように、挫折や困難を乗り越え、自らを成長させることが大切です。受験に不安や緊張はつきものですが、自分を信じて乗り越えましょう!