勉強するとき、「効率的」に勉強するということを意識している人は少ないのではないでしょうか。「自習する際に机に向かっても、なんとなくダラダラ勉強してしまう」「机に向かって5分、10分で集中できなくなり別のことを始めてしまう」という人は、あまり効率的に勉強ができているとは言えません。
 
・勉強する時間は十分とっているのに、なかなか成績アップにつながらない
・同じ時間だけ勉強している他の子と、いつの間にか学力に差がついている
・集中できなかったりダラダラ勉強しがちで、内容が身に着かない
 
こんな悩みを持っている人、そしてこのようなお子さんをお持ちの親御さんは、勉強をするときに「効率よく」勉強することを心がけてみましょう。今回は、「効率よく」勉強するための3つのヒントとなる事柄について、説明していきます。
 
勉強効率化のヒント①:少しずつでも、毎日勉強をする
 
例えばテスト期間まで何も自宅学習をしないで、テスト期間だけ1日5時間、10時間と勉強するような方法は効率が悪くなってしまいます。たとえ少しずつでも毎日自宅で学習を行うのが、より効率のよい勉強法です。
 
とはいえ、実際には習い事やクラブ活動などでなかなか自宅学習の時間を取れず、毎日勉強することは難しいという人も多いでしょう。しかし最近の研究では、1日10時間の勉強を一気に行うよりも、1日30分の勉強を数日間に分けて行う方が効率よく学習内容が身につくことが分かっています。
 
これは脳の構造が関係していて、脳で情報を伝える「シナプス」が短い時間に何回も働いて情報を伝えるしくみを持っているために、毎日続けて勉強するほうがテスト前に一気に勉強するよりも効率よく内容を覚えられます。
 
1日30分、どうしても難しい場合は15分でもいいので、毎日勉強する習慣を持っていればテスト前に5時間も10時間も勉強をすることなく、余裕をもってテストに臨むことも可能なのです。
 
 
勉強効率化のヒント②:単元ごとに「確認小テスト」を行う
 
せっかく頑張って勉強をしても、その内容がしっかり身に着いていなければ勉強をした意味がありません。勉強したことがきちんと身に着いているのかを確認するためにも、ある程度学習を進めたら必ず「確認小テスト」のような確認テストを行うようにしましょう。
 
例えば中学校の因数分解の単元が終わったら、ここまで学習した因数分解に関する問題をいくつか解いてみて、しっかり因数分解の公式や解法が身に着いているかを確認します。ここで重要なのは、「答えが合っていればよい」わけではないということ。むしろ答えよりもそこまでの途中式がしっかりと書けているか、公式をきちんと使えているかといった部分の方が重要になります。
 
単元ごと、あるいは単元の中でも区切りのよいところで「確認小テスト」を行うことで、自分がどれだけ学習内容を覚えているかがよくわかります。中間テストならばテスト範囲の項目ごとに「確認小テスト」を作ることで、小テストが「道しるべ」の役割を持ち、テスト勉強がどのくらい進んでいるかがわかりやすくなるというメリットもあります。
 
学習内容がしっかり分かっているかをひとつひとつ確認することで、結果的には効率よく学習内容を身につけることができるのです。
 
 
勉強効率化のヒント③:ノートをキレイに書きすぎない
 
非効率な勉強方法の代表的な例として、「ノートをキレイに書きすぎている」ということが挙げられます。ノートは、自分が勉強した内容を見直すために使えればいいので、極端に言えば「自分だけ内容が分かればよい」のです。人が見て何が書いているか一見して分からないようなノートでも、自分が見返したときにしっかり内容が理解できれば全く問題ありません。
 
勉強は、学習内容を覚えたり身につけたりするための「インプット」と、実際にテストで答案を書いたりするような「アウトプット」という2つの作業に分けることができます。ノートを書くのは圧倒的に「インプット」の作業です。インプット作業はもちろん大切なことではありますが、そこに時間をかけすぎてしまうと「実際に問題を解いて解答する」というアウトプット作業に時間を割くことが難しくなります。
 
勉強しているわりにテストで点数が取れない人は、アウトプット作業にかける時間が少なく、問題を解く力が不足している可能性があります。ノートをキレイに書いたり、教科書の内容をくまなく覚えるよりも、実際に「まず問題を解いてみる」という勉強も、効率的にテストで結果を残していくためには重要になります。
 
最後
 
学校、習い事、クラブ活動などで忙しい人にとって、自宅で勉強をする時間はどうしても限られてきてしまいます。限られた時間で勉強をして成績を上げるためには、「効率よく」勉強することが大切です。勉強を効率的にする工夫はさまざまなものがありますが、今回はそのヒントとなる3つのことを紹介しました。これらのヒントを参考にして、限られた時間の中で最大限成績を伸ばすための方法を探していきましょう!
 
九州の家庭教師は九州家庭教師協会へご連絡を。学力アップだけでなく、公立高校受験・私立中学受験の個人勉強から、不登校でお悩みのお子さんの勉強のお悩みもサポートしお助けします。