今回は「英検の面接対策」に特化した内容で、面接の流れからポイントや注意点に至るまでを、全てまとめて解説していきます。
面接というと、スピーキングに慣れていない人も多いと思いますので、不安が漠然とあると思いますが、これを読めばそんな不安は払拭されるはず!
そもそも、英検の面接内容は、パターン化されているので、事前にしっかりシミュレーション練習をしておけば、不安になることはありません。
あとは、今回の解説の内容を大いに参考にしていただき、自分の意見を言える姿勢と、使えるフレーズをいくつかきちんと覚えておきましょう!
英検3級から、2次試験として面接試験が加わります。
3級以上をこれから受けようと考えている人は、是非参考にしていただけたらと思います。
英検公式ページより、バーチャル二次試験を練習できます。
事前に確認しておきましょう!
▼▼▼
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/
【こんな生徒におすすめ】
・英検二次試験対策をしたい
・英検の面接の流れやポイントを教えてほしい
・二次試験の練習の仕方をを知りたい
・面接試験で合格するポイントや注意点を知りたい
1. 面接試験の流れと内容

面接のある級は、3級から1級です。
1番受験者数の多い、3級と2級の詳細を確認してみましょう。
*詳細は、英検公式サイトでも確認してくださいね。
英検3級の面接試験
面接時間5分/テーマ: 身近な話題
※6.5割程度で合格点(550点中、353点)
①入室
②面接官に面接カードを手渡す
③面接官の指示に従い、着席
②氏名・受級確認・挨拶
③問題カードの受け取り
④問題カードの黙読(20秒)・音読 No.1
⑤問題カードに関する質問(パッセージに関する質問) No.2 *問題カードを観ながらでよい
⑧問題カードに関する質問(イラストに関する質問) No.3,4 *考える時間20秒
⑨問題カードを裏返す
⑥受験者自身に関する質問 No.5, 6
⑦カード返却
⑧退室
英検2級の面接試験
面接時間7分/テーマ: 社会性のある話題
※7割程度で合格点(650点中、460点)
①入室
②面接官に面接カードを手渡す
③面接官の指示に従い、着席
②氏名・受級確認・挨拶
③問題カードの受け取り
④問題カードの黙読(20秒)・音読 No.1
⑤問題カードに関する質問(パッセージに関する質問) No.2 *問題カードを観ながらでよい
⑧問題カードに関する質問(イラストの展開説明) No.3 *考える時間20秒
⑨問題カードを裏返す
⑥受験者自身に関する質問 No.4, 5
⑦カード返却
⑧退室
採点のポイントはこの3つ!
「音読」「質問への回答」「姿勢(attitude)」の3要素で、採点は構成されています。
『面接官と英語でのコミュニケーションなので、英語で全て伝えられるように』を意識しましょう!
関連記事:受けるだけでもこんなに良いことが!?〈英検のメリット〉2025年最新版
2. 面接の練習ポイント・合格ポイント

練習ポイント
まず、しっかり練習をしておくこと!
※事前準備をしていないと思われると、不合格になる可能性があります。
英検公式ページや問題集の例題を用いて、下記のポイントを意識して練習しましょう。
1. 声を出して練習しましょう
本番を想定して練習することが大切です。
頭でシミュレーションするだけでは、実際やってみたらうまく言えなかったり忘れてしまったりと言うことがありますので、本番通りに声を出し、面接官と話をしているという設定で練習します。
2. 抑揚・発音・アクセント
スピーキングテストなので、当然、英語の「音」の評価もあります。
音読や質問に答える際に、内容に夢中になり発音があまり疎かにならないように気をつけてください。常に、英語の読み方を、確認して覚えていくようにしていることが、大切です。
大切だなと思われる部分は、強く読むなど、日本語にはあまりない抑揚・強弱をつけて読めるようにしていくと、一気に英語らしく聴こえて評価が高くなります。
合格ポイント
当然、英語で正確に面接官とコミュニケーションが取れることが大切ですが、実はそれ以外にも合格に繋がるポイントがあります!
意識して取り組む事で、好印象が与えられ、評価を与えられるので、おさえておきましょう。
1. 積極性と努力する姿勢
積極的に話そうとする「姿勢」も、実は評価項目になっています。
自信がないと消極的になりがちですが、そういう時こそ、それをカバーする意味でも、相手に英語で伝えようとする姿勢が、より重要になってきます。
特に、日本の文化は、大人しいくらいの方が美徳とされてきていますので、それをやめようという意味ではなく、あくまではっきりと話す傾向の強い英語という文化を知識として学びつつ、特に試験の時は、不利にならないために、相手の目を見て、ハッキリわかりやすくという姿勢を意識しましょう。
大切なのは、面接官とコミュニケーションを取ろうとする姿勢にあるのです。
2. 事前に想定した回答やフレーズを覚えておく
英検の二次試験については、バーチャル試験もありますので、事前に準備をします。
その上で、問題集などで、挨拶から質問の答え方など、また分からなかった時の聞き返し方、について、英語ですぐ言えるように準備しておくことは必要になります。解説の後半に、「英検面接対策お役立ちフレーズ」を載せていますので、活用しましょう。
3. 問題カードの黙読・音読の時に、内容をしっかり把握しておこう
「問題カード」を読んだ後に、関連する質問をされますので、その時に慌てて答えを探すことのない様に、黙読と音読の際に、音だけに囚われず、内容もしっかり把握するようにすることが必要です。特に、黙読の時間は、読み方や内容についての予習の時間だと思って取り組んでください。
関連記事:【知らないと損】独学で英検に合格するための7つの勉強方法とは?
3. 3級・2級の面接対策解説

3級、2級の音読〜質問までの具体的なポイントを解説していきます。
3級対策
1. 音読
音読に、時間制限はありません。焦らずに、相手に伝わるよう、はっきりと、カンマやピリオドのあとは、少し間を置いて、読みましょう。
大切そうな部分は強調して、内容に音で強弱をつけるのが、ポイントです。
わからない読めない単語があったら、自分なりの英語(ローマ字読みなど)で必ず読みましょう。
2. パッセージに関する質問/3. 4. イラストに関する質問
「What〜?または Why〜?の質問」
According to the passage,の後に、どちらかの質問がされます。
→What is he/she doing? (例)
答え方: He/She is 〜ing ◯◯.
→Why〜?の場合、本文の ”so” の前にある
答え方: Because〜.
5. 6. 受験者自身に関する質問
「普段の学校や家庭での生活、好きなこと、興味のあることなどの質問」
→シンプルにしっかり答えましょう。
「内容が正しいかどうかより、自分の意見を言えるかどうか」がポイント
ただ、単語と文法についてはなるべく正確に言えることは、基本です。
ex. ”What kind of sports do you like to play?”
-”I like to play basketball.”
2級対策
1. 音読
音読に、時間制限はありません。焦らずに、相手に伝わるよう、はっきりと、カンマやピリオドのあとは、少し間を置いて、読みましょう。
大切そうな部分は強調して、内容に音で強弱をつけるのが、ポイントです
わからない読めない単語があったら、自分なりの英語で必ず読みましょう。
2. パッセージに関する質問
「Why〜?または How〜?の質問」
According to the passage,の後に、どちらかの質問がされます。
→答えは、”In this way,” ”By doing so,” ”so” の前にある
答え方: Why〜?→Because〜 / How〜?→By 〜ing
※注意点※
答えの箇所をそのまま答えてはいけない!
答えの箇所には、指示語(this, these, such)がありますので、この指示語が指す内容を具体的に言わないといけません。
3. イラストの展開説明
「絵の中の人の行動や考えを英語で表す」
3つのイラストの中の文を、ストーリーとして繋げましょう。
「誰が」「何を」「どうした・どうしていた」を、しっかり英語で言おう。
※物語なので、時制は、過去形・過去進行形で言おう!
4. 絵のトピックに関した質問に対して、自分の意見を述べる/5. より社会的な質問に対して、自分の意見を述べる
→2文以上で答えましょう。
「内容が正しいかどうかより、自分の意見を言えるかどうか」がポイント
ただ、単語と文法についてはなるべく正確に言えることが基本です。
※注意点※
必ずしも自分の考えでなくていいので、厳密になりすぎなくて大丈夫です。
ex. I think (that)〜 because 理由の文.
For example, 具体例.
So, I think (that) 結論.
関連記事:大学受験が有利に!高校生にオススメの英語資格3選と目的別比較リスト

4. 必見!英検面接対策で役に立つ必要フレーズ
「面接試験で役に立つ必須フレーズ」をまとめています。
一次試験が終わったら、これらのフレーズが正しく出てくるように覚えておきましょう!
①入室時
ドアノック→日本語で案内される→ ”Hello!”などを言いながら入る。
②問題カードの受け取りと返却時になんて言う?
→”Here you are.” (どうぞ)
③着席するよう言われた時、なんて言う?
→”Okay, thank you.” (わかりました、ありがとうございます)
④”May I have your name, please?”と聞かれたら?
→”My name is 〜.” と、名前をフルネームで言います。
⑤何か言われたら、なんて返す?
→(例)「〜してください」に対しては、”Alright.”/ ”I understand.” / ”Okay.”などと言いましょう。
⑥退室する時、なんて言う?
→”Bye. Have a nice day.” (さようなら、良い1日を)
⑦聞き取れなかった場合どうする?
→聞き返しは減点の対象ではないので、もし聞き取れなかったら、次のようなフレーズでもう一度言ってもらうようにお願いしましょう。
「もう一度お願いします」
”Pardon?”
”I beg your pardon?”
”Could you say that again?”
※注意点※
❌”I don’t know.”
「わかりません」
と答えてしまうと、次の問題へ進みますので、わからないと言う前に、一度聞き返してみましょう。もし、聞き返してもわからなかった場合は、”I’m sorry. I don’t understand.” (すみません、わかりません)と言いましょう。
⑧質問にすぐ答えられなかったら?
→”Let me see…”(ええと…) / ”How should I say…” (何と言えばいいのか) / ”This is a difficult question…” (それは難しい質問ですね) / ”Well…” (ええと…)
などのような英語のフレーズを自然に入れるだけで、姿勢の評価となりやすく、また、会話の間も沈黙にならないようにする気遣いも伝わり、場の雰囲気が緊張感でいっぱいにならずにすみます。
実は、このような外枠の部分は、重要かつ、自分の努力次第で如何様にも工夫できるものなので、自然に言えるようにしておくといいでしょう。
関連記事:面接や入試の過度な緊張をほぐす!あがり症を克服し緊張に負けない方法
5. 注意点

合格を妨げるNG行為とみなされる可能性のある注意点も、確認しておきましょう。
常識の範囲内ですが、慌てたり緊張感で、下記のような行為をしてしまわないように気をつけましょう。
⚫︎早口でなくていい
⚫︎声が小さい
試験ということで、緊張感から早口になりがちになるので、気をつけましょう。
早口は印象もよくなくなる上に、何を言っているのか相手に伝わりにくくなってしまいます。あくまで、試験なので、はっきり・大きな声で・ゆっくりで良い!のです。
⚫︎長めの沈黙
⚫︎日本語で話してしまう
⚫︎同じ質問に2回以上の聞き返し
また、質問ごとに聞き返しが続く時は、なるべく別のフレーズを言うようにしてみましょう。
⚫︎事前準備をしていない
英検は、公式サイトで詳細やバーチャルテストも載せてくれています。
それなのに、なにも準備をしていないという事が面接官に伝わってしまうと、当然マイナスな印象を与えます。準備は必ずしておくことです。
⚫︎態度が悪い
⚫︎返事をしない
⚫︎Yes/No Questionには、まずYesかNoで、しっかり答えること
面接官からの質問が、Yes/No疑問文の場合は、内容を言う前に、YesかNoをまず添えてください。
英検の面接対策方法まとめ
今回、「英検の面接対策」の詳細を分かりやすく解説してきました。
面接は、普段慣れているものではないため、みんな不安になるのは当然ですね。
ただ、これらの事を実行すれば、自身の英語力に合った級の合格は、無事勝ち取れるはずなので、是非、頑張ってください!
面接対策の開始時期ですが、一次試験が終わったら、すぐに準備に取り掛かってくださいね。










