受けるだけでもこんなに良いことが!?〈英検のメリット〉2025年最新版

「英検」は、日本でもっとも歴史がある英語資格検定です。
その受験者数は年々増加しており、その数は英語資格試験の中で最多であり、小学生から社会人まで幅広い層に支持され、最も認知されている英語検定です。
特に、中学・高校受験〜大学入試での利用は増加の一途を辿っており、日本の教育機関で、英語技能を示す資格としてもっとも重要視されています。

そんな誰もが知る「英検」ですが、これから受けようと思っている人、何級を目指せばいいのか悩んでいる人、受けるとどんな利点があるのか知りたい人など、英検についてもっと多くの事を知りたい人のために、今回は、最新の「英検の概要」と「英検のメリット」について詳しく解説していきましょう。

1.【2025年最新】英検について

中学生の勉強机

英検とは

「実用英語技能検定」
日本で最も歴史のある英語資格試験。5~1級まで(準2級, 準2級プラス*, 準1級含む)、8つの級があります。*2025年度より追加
英検は幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定試験で、1級から5級まで、8つの級があります。試験内容は身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定し、出題しています。

試験問題について

試験問題は4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)のバランスを重視し、日常生活からアカデミック、ビジネスまで、社会で求められる英語力を測ることができます。3級以上は一次試験と二次試験に分かれ、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能の試験を行い、二次試験はスピーキングの1技能の試験を行います(一次試験合格者のみ)。また、4級・5級のスピーキングは任意で受験することが可能です。

英検の各級の特徴

画像引用元: https://www.eiken.or.jp/eiken/about/#pl02 

2. 英検取得のメリットまとめ

では、英検取得や英検受験のもたらす様々なメリットを、まとめてみます。
今、自身が学生だとしたら、受験や留学だけでなく、その先の将来つきたい職業まで考えながら、後で後悔のないよう、英検のメリットについてしっかり知っておきましょう。

英検メリットのまとめ

1. 英語へのモチベーションや興味を高めてくれる&自分の英語に自信がつく

英検をはじめ、資格試験の勉強は、英語力だけでなく、英語への興味・モチベーションも高めてくれるものです。普段なんとなくしている勉強も、明確な目標があると、やる気がぐっと出て気持ち的にとてもいい刺激となり、次のステップへつながりやすくなるのです。
また、資格として可視化する事で自分の英語の知識が、認められたレベルであると認識出来ることから、自身の英語に自信もつきます。

2. 英検は、生涯通用する英語の資格

英検には、有効期限がないため、一度取得すれば生涯使える点は、TOEICのような他の英語資格試験との大きな違いかつメリットです。
ただ、受験で使用する場合は有効期限を指定している場合もあるため、確認が必要になるので、注意してください。

3. 受験・留学・就職・通訳ガイド試験で活用できる

勉強している学生"

受験で活用(英語外部検定利用入試)

=外検入試とは、英検はじめ、その他の民間の英語資格検定試験の級やCSEスコアを、各大学が実施する入試の際に利用できる制度。
この制度を取り入れる大学は年々増加傾向にあります。
進学の際に、英検資格が有利になるケースがあります。
特に、大学入試においては、多くの学校が、様々な形で一定の英検資格やスコアを持っていると受けられる、下記の優遇措置を設けています。
※2級以上を要件としているところがほとんどです。

  • 総合型選抜(旧AO入試)や推薦で、出願資格や得点換算してもらえる
  • 共通テストの免除・共通テストや英語の試験へ換算、加点してもらえる
  • 準1級や1級を取得していると、英語の試験を満点扱いにしてくれる場合がある
  • 合格級やCSEスコアが大学の出願条件となっている
  • 入学後、英語の単位として認定される

留学で活用

・約400校の教育機関の海外留学で、語学力証明資格として英検が認定されています。
※アメリカ・オーストラリアを中心に、カナダ・ニュージーランド・チェコ共和国が取り扱い有

就職で活用

また、英検を取得していると、将来の就職などの際に、選択の幅が格段に広がります。
特に、英語力を求められる職業においては、英検を取得していると採用の時や入社後、有利になったり、定められた級を取得していないと逆に不利になったりします。
つまり、社会人にとっても英検資格は非常に有利になると言うことです。
いまは、さまざまな職業が英語力を求めています。英語力を求められる職業はもちろんのこと、そうでない職業でも、英語力のある人材は必要とされてきていますので、英検などの資格を取得しておくと、他の人より優位に扱ってもらえるケースが増えています
2級以上を保持していると履歴書にも自分のアピール材料として明記できます。(*履歴書には当然何級でも書いていいのですが、2級以上だと英語力の証明として通用すると言われています)

通訳ガイドで活用

観光庁長官が実施する観光案内試験(通訳ガイド試験)で、英検1級合格者は、一次試験の筆記試験の英語を免除されます。

関連記事:【知らないと損】独学で英検に合格するための7つの勉強方法とは?

4. 国際的に通用する英語力を身に付けられる

国際的に活躍する人材

英検は、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく身につけるための試験です。普段の勉強では、「読む」以外の技能は、身に付けにくいため、全ての技能の面から英語力へアプローチできるということは、英検の非常にポイントとなるメリットです。
英語でのコミュニケーションの取り方から、入試でのライティング・リスニング・スピーキングテストの練習になり、あらゆる場面において英語を使う事への抵抗感をなくし、国内外で通用する英語力を養うことができます。

5. 日本人に合った段階性になっている

TOEICのようなスコア形式でなく、級ごとに細かく分かれているため、段階的に英語力を高めていけるという英検の特徴があります。そのため、勉強もひとつひとつ進めていけば良く、とても準備がしやすくなっていますので、小学生から社会人まで、幅広い層の受験が可能です。
また、5級から始める必要はなく、その時の自分に合ったまたは必要な級から目指せば良く、無理せず自分のペース・レベルに合わせて始められるようになっています。

関連記事:大学受験が有利に!高校生にオススメの英語資格3選と目的別比較リスト

6. 英検はテキストがたくさんある

英検は、日本の資格試験なため、他の英語資格試験と異なり、教材がみんな日本語での解説で学べますし、種類も、単語帳から問題集、模擬テストまで、他と比べてはるかに多く販売されています。
なので、誰でもすぐに自分に合った教材を入手でき、勉強を開始するのが容易なのです。

7. リスニング・スピーキング力を鍛えるチャンス

英語で話す女子学生

日本の英語教育は、読解中心のアカデミック色の強い傾向がある中で、リスニングやスピーキングテスト(面接)を含む4技能(読む・書く・聞く・話す)の力を試す英検は、普段なかなか鍛える機会のない「聞く」「話す」力を、鍛えられるとてもよいチャンスとなります。
また、3級からライティングテストも加わっており、英作文の勉強にも触れることができます。
英検で少しずつ慣れておけば、必要になった時や受験でリスニングやスピーキング、ライティングが必要な場合も、取り掛かりやすくなります。

8. 受験の予行練習になる

普段、学校や塾といった慣れた場所や雰囲気で試験を受けている中で、英検受験では、特に面接試験などにおいては、別の施設で実施されることが多いため、自分で時間調整しながら会場まで行く必要もあり、いつもと異なる場で受ける外部試験を、受験前に経験しておくことはとても意義のあるものになるでしょう。

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3.ここが知りたい!英検Q&A

Q. 小学生のうちから英検を受けるのは、まだ早すぎますか?

いいえ、そんなことはありません!
まだ英語の本格的な授業の始まる前に「英検にトライ」する事で、中学生になる前に英語の基礎力をつけておくことができ、英語に対する抵抗感を事前に軽減させておけます。
小学生の英検受験が早すぎるということはないので、5級〜チャレンジしてみると、いい刺激にもなります。

Q. 英検は、何級以上だとメリットが大きいですか?

2級です。
解説でもお話ししているように、大学入試・留学・就職での英検の活用においての基準はほとんどの場合、2級以上となっています。そして、当然級が上がるにつれて、受けられるメリットや評価は高くなります。

Q.英検のデメリットはある?

英検を受けたり合格する上で、特にデメリットはありません。

Q. TOEIC、TOFELなどとどう違うのか?

TOEICは、ビジネス向けのスコアタイプの英語資格試験で、就職活動・社内での昇進昇格などで利用されます。TOFELは、留学生向けのスコアタイプの英語資格試験です。

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まとめ

英語の勉強に取り組む男子学生

今回は、英検のメリットについて詳しく見ていきました。
総合的な英語の能力を示す資格として、英検は、年齢問わず様々なメリットのある試験ということがよく分かりましたね。
何より日本での知名度はダントツで、英語力を測るのに最適な試験です。
合格すれば、それはずっと効力を持つ英検は、唯一無二の英語資格試験。スコアも受験で利用できる可能性も高く、学生のみなさんにとっては、英語の試験対策として力強い味方になってくれますので、ぜひ進学に向けて英検を活用してみてくださいね。