【高校入試】最新入試英語はこれでOK!勉強法をプロが「全て」教えます!

高校入試における英語の出題傾向は、この数年で大きく変化しています。この変化は、これからも続いていくと予想されます。
そこで、最新の傾向と対策を踏まえた、高校入試英語の勉強法について、大公開します!

【こんな生徒におすすめ】
・高校入試英語の勉強でやるべきことを知りたい
・高校入試の効果的な英語対策を教えてほしい
・英語が苦手なので、高校入試で点数を上げていくための勉強法を知りたい
・英語を高校入試に向けて、さらに伸ばしたい

1 最新高校入試英語について

変化する高校入試「英語」の傾向

⑴小学校での英語授業が開始されたことで、高校入試に必要な英単語の数は1,200→2,500語に増えました。
⑵文法問題が少なくなり、長文問題が増えています
⑶日本の英語教育においても、全体として、「読む・聞く・話す・書く」の4技能のバランスを重視する傾向にあります。

高校ごとの傾向の違い

傾向を示した折れ線グラフ

公立高校

公立校の試験は、教科書レベルになっています。ただ、中には他校と異なる独自の問題を出すところもあるため、事前に志望校の問題を確認しておきましょうね。
どの高校も、要は「長文」になっています。

私立高校

私立校になると、各校により内容もレベルも異なります。中には、中学以上のレベルのものや学校では習わない知識も出題されるところもあるため、志望校の入試英語の特色を早めに確認して、適した勉強法を行う必要があります。

関連記事:「テスト勉強」から「受験勉強」へのギアチェンジ「その場しのぎ型勉強」はダメ絶対

なぜ英語が苦手になるの?

一番苦手になる要素としてあげられるのは、ダントツで「単語が覚えられない」という部分でしょう。具体的には、単語の読み方・綴り、そして意味ですね。
そして、この単語力が、英語全体の成績に最も関わって来る知識ですので、この部分を改善していく事が、苦手な英語から脱却する秘策となるでしょう。

★英語がどうしても苦手だという人は、まず、簡単な問題集を一冊手に入れて取り組んでみるのが得策です。簡単と言っても、一冊を一通り終える事は、実は英語学習において、最も早い身につく勉強法なのです。

関連記事:今すぐアクション!リスニング問題対策法 – 脱 聞きとれないのススメ-

英語の4技能とは

  1. 読む(reading) :英語の長文を、より速く正確に読んで理解する能力。入試の7割を占めている。
  2. 聞く(listening) :ネイティブの音声を聞き、それに関する質問に答える能力。入試の2~3割。
  3. 話す(speaking) :イラストなどを見て、それに関しての質問に答えたり意見を英語で述べる能力。少しずつスピーキングテストの導入が始まっている。
  4. 書く(writing) :自分の意見を英語で表現する能力。出題は増加傾向。

→これらをバランスよく取り入れる事で、これまでのアカデミックよりに偏った英語教育から、日常生活で使える英語教育へと、変わってきている傾向があります。

勉強スケジュール

入試に打ち込む学生

まず、「英語の学習の成果が目に見える形で現れるのは、他教科よりも時間がかかる」ということを覚えておきましょう。
そのことを踏まえて、各学年ごとの大まかな勉強内容を紹介します。

中学1・2年生

学校の内容と試験勉強をしっかりこなして、中3で知識の穴ができないように、着実に身につけていくことがなにより基本であり、必至になります。

中学3年生

中学3年生はいよいよ受験生です。中学3年生になったら、高校入試を目標として、意識も変えていきましょう。
まずは春休みのうちに、中1・中2の総復習です。
次に、志望校の過去問を分析することです。
そして、夏休みから、入試対策としての長文問題を開始します。並行して、各分野の対策も始めましょう。
秋から冬に向けて、リスニング・英作文の勉強にも力を入れていきます。また、入試問題集をどんどん進めていきます。ここから、直前まで、英語の総合力を一気に固めていきましょう。

高校入試が終わっても英語は大事

なお、高校入試が終わっても、高校に入ると、英語授業内容もは学習レベルや覚えなくてはならない知識・単語なども格段に増えて難しくなっていきます。この時に、英語についていけなくなる高校生が多く出てきます。そうなってしまうと、その後の大学入試において非常に苦労してしまいますし、勉強が間に合わなくなってしまう事もあります。
そのためにも受験勉強を通して中学英語を高校入試までにしっかり身につけておく事は、非常に重要です。

関連記事:忙しい中学生の味方!短時間で成果を出す“勉強の質”を高める方法

2 高校入試英語の勉強法

高校入試英語必勝勉強法3

さて、ここからはいよいよ具体的な勉強のやり方に入っていきます!

「単語」「文法」「長文読解」「英作文」「リスニング」・・・
それぞれ、できるようになるための勉強の仕方は、異なります。
一つ一つの効果的な勉強法を見ていく前に、各分野共通の勉強方法のポイントをまとめていますので、これらをベースに取り組んでいきましょう。

  1. まず、目標に合わせた単語帳、その他問題集を、用意してください。そして、本番までに2〜3周する前提で1日〜1週間で進めるページ数を決めて計画を立ててください。
  2. 必ず、こなした項目・設問の、間違えた・わからなかった箇所には、マークを!ただ、何となくやらないように。そのマークの部分だけを、2周目以降取り掛かるようにしてください。
  3. スピード、リズム、正確性が、英語学習の鍵

これを踏まえて、各分野の勉強法をそれぞれ実践していこう!

1.英単語の勉強法

高校入試英単語数は、2,500語程度!「語彙力をつけよう!」

  1. 一冊を、いつまでに終わらせるかを目安に、1日または週に何語ずつ進めていくか決めます。
  2. 例文を活用して、使い方を肌で学ぶ。
  3. 必ず、「読む」。そもそも読み方がわからない場合は、音声を聴いて、真似をしてみます。実は、音声を聞くだけでも語学習得においては、非常に効果があるのです。
  4. 和訳を隠して意味をいう、英語を隠して意味から英単語を言い当てる、綴りが不安な時は、この時に読みながら書いてください。

英単語を覚える意外なコツとは?

日本の風景

実は、普段意識していない、大人すらあまり気づいていない事実として、日本には非常に多くの英語・フランス語を中心とした外国語がカタカナ語として、定着しているのですが、つまり、多くの英語を私たちは生活の中ですでに知っているのです。私の授業では、これを最大限に活かして語彙のインプットを行なっています。

最初、単語が分からなかった生徒に私が発音を教えると、「あー!」と途端にカタカナ語とリンクし、納得して覚えてしまいます。
自分で結びつけるのは難しいかもしれませんが、この事実にも着目して、単語を覚える時に、実はすでに知っている言葉ではないか?という視点でも確認するようにしてみましょう。それができると、その単語はすでに進出単語でなくなるため、一瞬で覚える事が可能になります。ただ、これをできるためには、「発音」が分からなければいけませんので、必ず読み方をまず第一に学ぶ事が大切です。

関連記事:受験生必見!最適な英単語帳の選び方とオススメ単語帳

2.英文法の勉強法

文法とは、英語を使うためのルール。
知らなければ何も英語で正確に表せませんので、必須分野です。

  1. まず、「文法項目の名称」を覚える。
  2. 次に、「文法項目の要点(形・意味・用法)」をしっかりおさえる。
  3. 「例文」を読み、要点を確認する。
  4. 「問題」を通してトレーニング。
  5. 「文法項目の慣用表現・注意点」を追加で覚える。この時にも、文法項目の名前〜要点もしっかり確認して印象づけながらインプット。

英単語と異なり、限られた数・種類しかないので、完全にマスターしましょう!

関連記事:2026年最新版「高校入試英語」これだけは覚えておくべき!8つの英文法

3.長文読解の勉強法

英語の長文を読む学生

「長文読解力は、特に積み重ねが重要!」

  1. 声を出して読みましょう。
  2. 日本語と同じくらいの速さで読めるように意識していきましょう。
  3. 読むのと同時に意味を取れるように頑張りましょう。

関連記事:そうだったのか!高校入試の英語長文読解で高得点がとれる5つのポイント!

4.英作文の勉強法

英作文問題とは、日本文を英訳するものや、与えられたテーマについて、語数制限などがある中で、自分の考えを英語にするような問題です。
「単語を正確に書き、学んだ文法・熟語から適切なものを選んで、文として正しく書く」

  1. 入試に向けて、英作文の入った問題集を使って、自分の事を英語で書いたり、自分の意見を英語で正確に表せるように、準備しておきましょう。
  2. 模範解答を自分のものにできるようにトレーニング。解説を見て、どんな単語と文法を、どのように実際使うのかを、確認。

5.リスニングの勉強法

「言えないものは聞こえない」
リスニング対策については、後回しにしている人が圧倒的に多いと思います。
そのため、勉強法もわからない、さらに勉強を開始できないまま、という悪循環になっています。

⚫︎CDなど音声の付いている入試対策テキストで、「耳慣れ」を。

⚫︎終えたら、スクリプトを読む事。自分が読めない、言えない英語は、耳に入ってきません。
⚫︎いくつかリスニング勉強法がある中で、最もポピュラーなものとして、音声を追いかけるように真似して言う方法や、音声とほぼ同時に真似して言う方法もあります。実践してみましょう。

6.スピーキングの勉強法

英検の2次試験で出題されているような形で、イラストなどを見てから、英語で自分の意見を述べたり、質問に答える力を、試すものです。
「アクセントを意識して、ハッキリ話す」
⚫︎普段から発音特にアクセントを学ぶ
⚫︎相手に伝わりやすくハッキリと言えるように
⚫︎言い方がわからない場合にも、無言になってしまわないよう、別の言い方で言える訓練をしておく
⚫︎本番で緊張して失敗しないように練習を重ねておく

関連記事:【高校受験】本番で差がつく!プロが教える入試英語の裏ワザ8選!!

3 さらに高得点を目指す君へ

英語の勉強が好きな中学生

英語のテスト、入試で、完璧を目指したい人へおすすめの勉強法とは⁉
私自身が、中学生〜高校生時代に、満点を取りたいために実践して見事成功した英語の最高の勉強法を、大公開!

①長文全文の和訳と英訳にトライ!
②暗記の得意な人は、どんどんボキャブラリーを増やそう!
③問題集を完璧にする!
④過去問にある語彙や表現が載っている問題集を探して買う!
⑤テキストの隅から隅まで覚える!
⑥複数の教材を制覇して、一番上級の教材までやり終える!

まとめ

中学生の皆さんが、これからやってくる目標の高校入試合格に向けて、英語の勉強法について全てを大公開しましたが、少しずつでも取り入れていくと、徐々に形になっていきます。
各教科の好き嫌いはあると思いますが、苦手意識はやり方により軽減させることもできますし、もはや気づいたら苦手科目ではなくなっていたということも、実際にはよくあるのです。
そして、今積み重ねていることは、次は大学進学のための貴重な糧となります。部活などとうまく両立しながら、頑張っていきましょう。